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大成建設/トンネル切羽の落石監視/迅速な画像処理で即時警告
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>大成建設は、山岳トンネル切羽の落石を監視するシステム「T-iAlert Tunnel」を開発した。カメラが高速で撮影した切羽のデジタル画像をパソコンで迅速に処理することにより、切羽のはく落や崩壊の予兆となる小石の落下、吹き付けコンクリートのはく離を正確に検知し、警報を発する。従来の切羽監視員による監視とシステムを併用することで、見えにくい個所や見落としのリスクを解消し、作業の安全性を確保する。 システムは500万画素以上のデジタルカメラ、LED照明、高性能のパソコンで構成され、切羽から5m程度の個所に設置する。搭載したレーザーポインターにより監視する切羽の個所を把握できるため、簡単に設置位置を決められる。
1秒間に100回以上撮影し、 処理することで連続撮影した画像の差分から鉛直下向きの落下を検知する。直径約1cmの小石の落下も検知できる。 落石を検知するとパトライトの発光とブザーで警報を発し、作業員の退避を促す。
高度な画像処理技術を採用し、移動体の動きの特徴や光の反射などから落石と人や機械、流水などを的確に区別する。切羽周辺の落下物のみを0.1秒以下の速度で正確に処理し、誤検知を防ぐ。
パソコンにはhepaフィルターなどを備え、トンネル坑内での長時間使用に耐えられる防滴・防塵性能を確保した。照明とパソコンはファンレス空冷仕様で、防振対策も施されている。
撮影された画像は蓄積、分析されるため検知精度のさらなる向上にもつながる。システムの重量は約15㎏で、約5㎞のユニットに分割して簡単に持ち運べる。
今後は同社が施工する山岳トンネル工事現場に展開するほか、装置の小型化など改良なども進めていく。
残り50%掲載日: 2017年12月8日 | presented by 建設通信新聞