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  • 技術者情報を一元利用/国交省/ID整備、複数DBが連動

     国土交通省は、公共事業に携わる技術者の実績や保有資格を蓄積するコリンズ・テクリス(工事・業務実績情報システム)など個別に運用されている複数の技術人材データベースをつなぐ「技術者情報ネットワーク」を構築する。それぞれが蓄積する「技術者情報」をより効果的に活用することが狙い。2019年度から一部で入札・契約手続きにおける活用を見込む。

     

     対象の技術者情報ネットワークは、公共事業の実績を登録・蓄積する日本建設情報総合センターのコリンズ・テクリス(工事・業務実績情報システム)や、監理技術者の情報が蓄積されている建設業技術者センターの「発注者支援データベース・システム」など、それぞれが個別に運用している複数の技術人材データベースを“つなぐ”仕組み。

     

     複数のデータベースに蓄積されている情報を相互に連動して活用するための「技術者ID」を整備。技術者IDによって、それぞれのデータベースをひも付けることができれば、蓄積した情報を最大限に生かすことができるという算段がある。

     

     ネットワークでの利用が可能になれば、成り立ちや目的によって利用範囲が限定的になっていた各データベースが連動。情報の厚みが増すばかりか、その使い方によっては、それぞれを単独のデータベースとして運用していくよりも活用の選択肢が増す。

     

     配置する技術者の実績や保有資格をネットワーク化した技術者情報から一元的に確認することができれば、発注者による参加資格の確認作業の効率化(受注者からの資料の提出が不要)が期待できる。

     

     監理技術者としての実績だけでなく、担当技術者としての実績を積極的に活用すれば、若手技術者の積極的な登用・育成にも結びつく。

     

     技術者情報ネットワークの構築は、2月28日の発注者責任を果たすための今後の建設生産・監理システムのあり方に関する懇談会「建設生産・管理システム部会」に今後の取り組みとして提示された。

     

     技術者IDの整備によって、複数のデータベースに蓄積される情報を複合的に確認することができれば、例えば、ことし2月に近畿地方整備局・木津川上流河川事務所の発注工事で発覚したコリンズへの虚偽登録(実際に従事した技術者と異なる技術者をコリンズに登録して、虚偽登録した技術者の実績を用いて、別の工事への参加申請を実施)など、不正事案の防止・抑止にも役立つ可能性がある。

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    掲載日: 2019年3月6日 | presented by 建設通信新聞

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