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  • スマート調光ガラス/グローバル展開へ/旭硝子 米ベンチャーと合弁

     旭硝子は8日、米国カリフォルニア州のベンチャー企業、キネストラル・テクノロジーと共同で、スマート調光ガラス「ヘイリオ」のグローバルな販売に乗り出すと発表した。ヘイリオは透明なガラスで、通電すると約3分で最も暗いグレーの色調になる。2社は2018年1月に米国、中国、欧州に合弁会社を設立する。

     

     米国の「ヘイリオ ノースアメリカ社」は北米地域に、中国の「ヘイリオ チャイナ社」は同国に、ベルギーの「ヘイリオ インターナショナル社」はそれ以外の地域を対象とする。各拠点で住宅・非住宅を問わず市場開拓に注力する。

     

     ヘイリオは通電するとガラスの内側に挟んだプラス・マイナスの電極間を金属イオンが移動し、透明な状態から暗いダークグレーまで変色する。濃度は自在に調整でき、最大で可視光や紫外線を99%遮断する。AI(人工知能)スピーカーやスマートフォン、タブレットと連携するIoT(モノのインターネット)建材だ。

     

     キネストラル・テクノロジーは12年にヘイリオの開発に着手し、ことし1月には旭硝子が総額65万ドルの新規発行株式の一部を引き受け、資本関係を結んだ。現在は台湾に製造工場を建築中で、19年3月期上期に竣工し、日本向けにも輸出を開始する。将来は10-30拠点で生産し、数億ドル程度の規模の売り上げを目指す。

     

     会見で、キネストラル社CEO(最高経営責任者)のS・B・チャー博士が「これまでとは違う、ブラインドやシェードの役割を果たせるガラスだ」と述べ、旭硝子のジャン・フランソワ・エリスビルディング・産業ガラスカンパニープレジデントは「最大で2割から4割のエネルギー削減効果がある。省エネ性においても今後需要が見込まれる」と話した。

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    掲載日: 2017年12月11日 | presented by 建設通信新聞

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