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話題縦横・日建連けんせつ小町活躍表彰/活動の“輪”広がりに期待
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>【組織横断的な取り組み増加/最優秀に愛知国道のチーム“愛”】
日本建設業連合会(山内隆司会長)が4日に公表した、平成最後となる第4回「けんせつ小町活躍推進表彰」の最優秀賞に、国土交通省中部地方整備局愛知国道事務所の「けんせつ小町・チーム“愛”」が輝いた。行政の受賞は初めて。建設、設計会社や国、地方自治体で働く女性技術者による産官の垣根を越えた横断的な活動が評価された。表彰開始当初の応募内容は企業、現場での個別の取り組みが中心だったが、回を重ねるごとに組織横断的な取り組みが増えており、日建連は個別企業にとどまらない活動の“輪”の広がりに期待を寄せている。
日建連は、建設業で女性活躍を顕彰し、小町が活躍しやすい職場環境の実現などにつなげるため表彰制度を創設し、2016年から表彰している。30社・団体から91件の応募があり、選考委員会による審査の結果、最優秀賞1件、優秀賞3件、トップランナー賞1件、特別賞5件の計10件が選ばれた。
今回は、17年12月から18年11月までの活動を対象に、作業所、内勤部署の職場単位、個人、職場横断的なグループなどの取り組みを募り、成果の大きさや汎用性・応用性、先進性・独創性に着目して、受賞者を決めた。個人の取り組みを表彰するトップランナー賞は2年ぶりに贈られる。
当初は応募を会員企業に限定していたが、3回目からは会員以外の応募も受け付けている。第4回の応募には、建設会社2件、設計会社1件、行政1件の計4件が非会員からの応募だった。愛知国道事務所は初応募で最優秀賞を射止めた。
同事務所の「けんせつ小町・チーム“愛”」は、建設業の担い手確保や働き方改革の一環として女性の入職促進を図るため、建設会社や設計会社、国、地方自治体などで働く女性技術者で16年9月に結成。3月現在で、建設会社26人、設計会社12人、行政12人の計50人が登録している。
女性が働きやすい環境整備や働き方改革をテーマとした勉強会、女子学生向けの入職支援活動、異なる職種間での女性技術者の意見交換などの取り組みの実施を目指す。現場環境改善に向けた提案書を作成し、17年6月には、女性専用休憩所「りんくるハウス」の設置につなげるなどの成果を上げている。
入職支援の一環としては、「建設技術フェア2018in中部 学生交流ひろば」に出展し、未来の女性技術者の就職に向けての不安や疑問に答える活動のほか、学生向け現場見学会での説明などを実施している。
組織横断的な活動展開で、異なる職種や先輩・後輩との情報・体験談の交換による働き方・働きやすさの改善といった効果が出ているという。現場見学会での説明では、学生から「女性ならではの言い回しでわかりやすい」と好評を得ている。
最優秀賞に輝いた「けんせつ小町・チーム“愛”」によるi-Construction勉強会
選考委員からは「多様な主体と一体となったスケール感のある活動が印象的」「単体のプロジェクトと違い、事務所を中心に組織的に取り組んでいるので、活動の継続性が期待できる」などの声が上がった。表彰式・受賞活動発表会は、5月8日に東京都千代田区の経団連会館で開く。
残り50%掲載日: 2019年3月14日 | presented by 建設通信新聞