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技術裏表・NTTPCコミュニケーションズ/Master’sONE CloudWAN
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>【SD-WANがIT利用のボトルネック解決/エッジ機器で本格的NWを構築/簡単な接続、コストダウンに貢献/セキュリティー確保、大容量データも安心】
人手不足の解消と働き方改革の実現に向け、建設業界はさまざまなIT機器を導入する変革期にある。ITのメリットを最大限に生かすにはネットワーク(通信環境)もセットで見直すのがポイントになる。仮設の現場事務所では重い図面データなどを活用する通信環境の構築が課題であり、その解決策としてSD-WAN(Software-Defined WAN)が注目されている。NTTPCコミュニケーションズの『Master'sONE CloudWAN』は、現場での本格的な通信環境構築の簡略化とコストダウンに貢献する。 建設現場では3次元データや工事写真を関係者が共有したり、グループウェアやビデオ会議の導入などIT化が急速に進んでいる。現場の課題解決にITが不可欠になりつつある中で、見落としがちなのが通信環境の整備だ。現場では本社と通信環境をつなげるだけで設定に苦労することが多く、専門家でない現場担当者がネットワークを設定する場合、セキュリティーなどが考慮されず「とりあえずつながっているだけ」の状態になりがちだった。
現場事務所は工事期間だけの利用を前提とした仮設仕様のため、IT設備も変更や撤去が可能な簡易なものが望ましい。ただ図面など重いデータも多く、通信環境を適切に設定しないと通信が寸断したり、画面がフリーズするなど快適な活用が難しくなる。事務所のスクラップ&ビルドを前提に、通信の安定性・信頼性が求められるが、担当者の専門知識は乏しいのがIT利用の大きなボトルネックになっている。
この問題を解決する手段として注目されるのがSD-WANだ。既設の通信網上に仮想的なネットワークを構築し、それをソフトウェアで制御する。
従来のネットワークは担当者が現地でネットワーク機器の設置・設定を行い、社内ネットワークを調整・確認するのに時間や工数がかかる。SD-WANは、パソコンやタブレットなどの管理画面上で設定・変更できるため、新しい現場事務所をネットワークに加えるのも短時間で対応する。現地で必要なことは工期とコストから最適な回線を選んで敷設し、SD-WANの「エッジ機器」を設置するだけだ。
SD-WANの仮想ネットワークはどのような回線も利用できるため、例えば「フレッツ」回線やケーブルテレビが使える場合は、それらを組み合わせてWANを構築する。暫定的に間に合わせるだけならLTEネットワーク(4G回線)も可能だ。
現場事務所は工事が終われば次の場所へ移転する。その場合もSD-WANはスピーディーに対応する。工事終了後は事務所に敷設したネットワーク回線を解約し、エッジ機器を本社や移転先の事務所に送る。移転先の事務所にネットワークを敷設し、エッジ機器を設置すればすぐにネットワークを利用できる。
NTTPCコミュニケーションズのSD-WANとなるMaster'sONE CloudWANは、大手だけでなく中堅・中小企業が使いやすいサービスとして開発したのが特徴だ。拠点ごとの月額料金は1万7000円(税別)となり、コスト負担を抑えることができる。
各エッジ装置間で行われる通信は常に暗号化されるため、簡単に外部から閲覧/盗聴できない。エッジ装置から直接インターネット接続する場合は、標準のファイアウォール機能を利用できる。より安全を期すなら同社の提供する閉域網(インターネットを介さないネットワーク)を利用する「『Master'sONE CloudWAN』セキュアパッケージ」がある。
フレッツ光ネクストのIPv6 IPoE(IP over Ethernet)など最新の接続方式にも対応し、混雑なくスムーズに通信するため、大容量ファイルを送る場合も「ネットワークが遅い」と感じることは少ない。同社は今後もLTEやWi-Fi対応などさらなる機能の拡充を進めていく予定だ。
残り50%掲載日: 2019年3月18日 | presented by 建設通信新聞