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  • 技能者能力評価 外国人就労監理/効果的にツール連動/建設キャリアアップシステム/適正な処遇実現へ

     4月から本格運用を開始した「建設キャリアアップシステム」を軸に、最大の目的である処遇改善が動き出すことになりそうだ。焦点となるのは、建設技能者の能力評価に用いる「レベル判定システム」と、外国人材の適正な受け入れを促す「外国人就労監理システム」。国土交通省は、2つのツールを構築・機能させることで、国内人材と外国人材の双方に対する「適切な処遇」を導き出す。

     建設キャリアアップシステムを軸に、国内人材と外国人材の双方にとって適切な処遇を提供することが狙い。

     

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     そのための政策ツールとなるのが、技能者の能力レベルを自動的に判定できる「レベル判定システム」と、外国人材の円滑かつ適正な受け入れを目的にした「外国人就労管理システム」の構築だ。

     

     前者は、建設キャリアアップシステムに登録・蓄積される就業履歴や保有資格を活用して、それぞれの技能者を4段階でレベル分けする「建設技能者の能力評価」を下支えする仕組み。それぞれの技能者に対するレベル判定(能力評価)を効率化することで、技能や経験に応じた適正な処遇の実現を目指す。

     

     本格運用がスタートした建設キャリアアップシステムにとって、その効果を引き出す推進ツールの1つになる。

     

     一方の「外国人就労監理システム」は、新たな在留資格「特定技能」による外国人材の受け入れに効果を発揮する仕組みとなる。

     

     特定技能外国人や、その外国人を雇用する専門工事企業(受け入れ企業)に建設キャリアアップシステムへの登録を義務化していることを前提に、システムに登録・蓄積されるリアルタイムな現場情報を効果的に使う。

     

     例えば、建設キャリアアップシステムに登録・蓄積されるデータから、外国人材を雇用する事業者や、働いている現場、職種、就労履歴など必要な情報を引き出してくることで、認定された受け入れ計画に沿ってきちんと 就労させているかどうかの確認作業を実施。外国人材に適正な就労環境を提供するイメージだ。

     

     仮に外国人材を雇用する専門工事企業(受け入れ企業)が、認定された受け入れ計画と異なる就労を強いていることが判明した場合にアラートを鳴らすことで、巡回指導の効率化も狙う。

     

     2つのシステムは、建設キャリアアップシステムに連動した政策ツールという位置付け。効果的に機能させることで、就業履歴や保有資格をリアルタイムに登録・蓄積していくことができる建設キャリアアップシステムを軸に、それぞれの技能者のレベル(能力評価)に応じた処遇の実現や、受け入れる外国人材の適正な就労監理に結び付けることができる。

     

     特に技能者の“腕”を客観的に評価する前者の取り組みが機能すれば、技能や経験に見合った賃金の支払いなど、最大の目的である技能者の処遇の改善に絶大な効果を発揮していくことになる。

     

     2つのツールは、あくまでも中核となる建設キャリアアップシステムの登録・活用が前提となっている仕組みだけに、今後の一層の普及・浸透が期待される。

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    掲載日: 2019年4月8日 | presented by 建設通信新聞

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