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不動テトラとソイルテクニカ/超硬質地盤対応の深層混合処理工法/N値50超でも貫入
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>不動テトラとソイルテクニカは、N値50を超える砂れき地盤など超硬質地盤を改良できる深層混合処理工法「CI-CMC-HG工法」を開発した。大都市圏周辺など大規模地震の発生が予想される地域に計画される施設や重要構造物の安全確保、山間部で軟弱層と硬質層が相互に存在する地盤の改良などへの積極的な適用を目指す。
既存の大径深層混合処理工法「CI-CMC工法」は、エアを使ってスラリーを霧状に吐出する「エジェクター吐出機構」によって、大径・高品質な改良体を造成できるため、広く採用されている。N値15程度の粘性土地盤からN値50程度の砂質地盤まで適用できる。ただ、東日本大震災以降、これまで改良が不要とされていた硬い地盤でも改良が求められる場合が出てきているほか、構造物によっては改良体を堅固な支持地盤に確実に根入れするよう求められるようにもなっている。硬い地盤では、オーガーを貫入できなかったり、貫入に時間がかかるなどの問題があった。
CI-CMC-HG工法は、超硬質地盤にも適用できるよう改良した。高トルクインバータモータを採用することで、撹拌翼の回転数を制御できるようになり、モーターの出力を維持したまま、回転トルクを従来の1m当たり50キロニュートン(N)から108kNにまで強めた。撹拌翼には、エジェクター吐出による固化材スラリーに加え、先端ビットから圧縮エアと固化材スラリーを吐出できる先端吐出機構を導入。先端吐出をしない場合と比べ、貫入時の回転トルクを約3割低減できた。
撹拌翼の回転数を制御できるため、軟弱層では高速回転で施工し、硬質層だけ低速回転で対応できる。改良深度の中間に超硬質地盤がある場合や堅固な支持地盤への根入れを実施する場合も効率的な施工サイクルを設定できる。地中障害物が存在する場合も、撹拌翼を低速回転とすることで、故障頻度を大幅に低減できる見込み。
地盤改良のBIM/CIMに対応した施工管理システム「Vision-3D」を搭載可能で、施工結果の3次元モデルを作成できる。
残り50%掲載日: 2019年4月18日 | presented by 建設通信新聞