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  • 国産初らせん水車/八幡沢発電所(一関市)で運開/日本工営が自社開発・製造

     日本工営が自社開発・製造した国産初のらせん水車が10日、岩手県一関市の八幡沢発電所で運転を開始した=写真。国産のらせん水車が商用として日本国内で導入された初めての事例となる。発電電力はすべて東北電力に売電し、建設コスト回収後は農業水利施設の維持管理に充てることで農業者の負担軽減を図る。

     

     同発電所は、地域の農業用水路の維持・管理を担う照井土地改良区が事業主体となって整備した、農業用水路を活用した小水力発電所。

     

     らせん水車は、低落差で発電でき、枯れ葉や刈草などのゴミが詰まりにくい特長がある。同土地改良区では農業用水路を活用した小水力発電に適した水車として早くから着目し、同地区内にある小規模発電所で海外製らせん水車を導入。2例目となる今回は、海外製に比べ維持管理の改善が期待できるとして日本工営が開発・製造した国産水車を採用した。

     

     水車寸法は直径2.0m×長さ9.6m。発電所は最大落差2.51mで使用水量は最大で毎秒1.346m3(常時同0.642m3)。発電出力は最大19.9kW(常時9.3kW)、年間発生電力量は11万2759kW時を見込む。施工は平野組が担当。日本工営は水力発電設備製造・据付・電気工事・試験を実施した。

     

     日本工営では2015年6月から1年にわたり、鹿児島県薩摩川内市の小鷹井堰地点で取水堰を活用し、らせん水車発電(出力30kW)の実証試験を実施。16年7月からは同社中央研究所で商用国産らせん水車製造を目的とした模型実験などの研究開発を進め、17年7月から販売を開始していた。

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    掲載日: 2019年4月23日 | presented by 建設通信新聞

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