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  • コマツとNVIDIA/スマコンとAI融合/現場で即時に点群化

     コマツは、半導体メーカーのNVIDIAと協業し、同社の「スマートコンストラクション」にNVIDIAのGPU(グラフィックス・プロセッシング・ユニット)やAI(人工知能)コンピューティング技術を導入する。これまで同社のクラウド型プラットフォーム「KomConnect」経由で行っていた写真測量の点群生成プロセスを、現場に置く「Edge Box(エッジボックス)」というサーバーで処理し、10-20時間程度かかっていた処理時間を数十分にまで短縮する。

     

     エッジボックスは、NVIDIAの「Jetson」という基盤をもったコンピューターで、点群処理などを高速で生成できる。またGNSS(衛星測位システム)アンテナも備えており、現場の工事基準点などに設置し、RTK(リアルタイムキネマティック)基地局としても機能するという。

     

     UAV(無人航空機)の空中写真や、建機のステレオカメラなどで撮影した画像を、現場のボックスで即座に点群化し、最新の地形状況や工事進捗を3次元で管理できる。将来的には、建機に360度カメラを設置して、付近の作業員や建機の位置、ダンプトラックが土を運んでいるかなどもAIやディープラーニングで把握し、最適な運搬経路を監督のように指示したり、旋回範囲に人がいると建機をストップさせるといった利用法もできるという。

     

     エッジ・コンピューティングは、クラウドの次のフェーズになるといわれているもので、クラウドに情報を集約するのではなく、最前線の現場で高速に処理を行う手法。3次元処理技術に優れたNVIDIAの処理技術を現場に設置して、点群を中心にした3次元データによる現場管理に生かす。

     

     コマツは「安全で生産性の高い現場の実現へ最初の一歩を踏み出した」と話している。

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    掲載日: 2017年12月14日 | presented by 建設通信新聞

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