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  • コベルコ建機/豊橋技科大学と共同研究講座開設/クレーン自動運転化めざす

     コベルコ建機は、次世代クレーンの実現に向けた研究開発を加速する。豊橋技術科学大学(愛知県豊橋市)と2月に結んだ包括連携協定に基づき、共同研究講座を1日に開設した。ビッグデータや人工知能(AI)を活用した研究を通してクレーンの自動運転化などを目指す。

     

     両者は23日、豊橋技科大で記者会見を開いた。席上、コベルコ建機の楢木一秀社長は「豊橋技科大はアイデアだけでなく、実践面でも非常にアウトプットが出ていると理解している。現場に行ってものを見て、何が課題か探って解決していくという当社の企業理念と合致している」と連携の狙いを説明。実用性に優れた研究成果を生み出している豊橋技科大と組み、課題の早期解決につなげる。

     

     大西隆学長は「建設機械に適用可能な情報通信制御や機械構造、生産技術などの研究開発を行う。人材開発にも注目している。学生に加わってもらって、次世代の研究者の育成もしていく」と、共同研究講座の意義を強調した。

     

     開設した研究講座の名称は「コベルコ建機次世代クレーン共同研究講座」。同社が高いシェアを持つクローラクレーンを対象に、自動化を視野に入れた制御技術やセンサーを利用した技術開発に取り組む。設置期間は4月~2024年3月の5年間。メンバーは同社から2人、大学側から客員教授や研究員ら4人が参加する。現在のところ、複数の学生も加わる予定だ。研究の進み具合によって参加人数が増えることも見込んでいる。

     

     同社がクレーンの自動化を目指す背景には、労働人口の減少に対する危機感がある。楢木社長によると、建設業界の労働人口が減少傾向にある一方で、建設投資は一定の水準を維持している。労働力の需給ギャップが深刻化しており「熟練のオペレーターを含めて人が減っている。かたや非常に危険な職場でもある。この二つは大きな課題だ」(楢木社長)と指摘する。自動化に加え、遠隔化によって熟練者以外が安全に操作できる技術を確立し、顧客のニーズに応える。同社が大学と包括連携協定を結んだのは広島大学に続いて2校目となる。

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    掲載日: 2019年4月24日 | presented by 日刊建設工業新聞

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