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  • 安藤ハザマ/振動ローラーを自動運転/新品質管理手法組み合わせ実施工に適用

     安藤ハザマは、ダムや造成工事の転圧作業で使用する振動ローラーの自動運転システムを開発した。さらに、新しい品質管理手法を組み合わせ、実施工に適用した。自動運転振動ローラーを開発するとともに、先駆的に取り組んできた新しい品質管理手法「CCV-飽和度モニタリングシステム」を組み合わせることで、生産性と安全性を高めると同時に、高品質の施工を実現した。

     

     同社が開発した振動ローラーは、GNSS(衛星測位システム)や各種センサーを装備しており、これらセンサー情報から車体の位置や方向、操舵(そうだ)角などを把握して、車体を自動的に運転・制御する。システムの前後進走行時の直進精度の平均誤差は実証実験時で68mmとなっており、熟練オペレーターと同等の高い運転精度であることを確認している。

     

     また、同社保有の最適飽和度をリアルタイムに把握できる施工管理システムであるCCV-飽和度モニタリングシステムを搭載した。これにより、締固め状態をリアルタイムで面的に把握し、高品質な施工を可能とする。

     

     システムは、熊本県で建設中の「新環境工場等敷地造成工事(1工区)」(発注者=菊地環境保全組合)に適用した。施工範囲を座標で設定することで、走行ルートの算定、指定回数での転圧作業の自動化を実現した。CCV-飽和度モニタリングシステムにより、同工事で自動転圧作業中の締め固め状態をリアルタイムで把握し、全施工面で品質が確保できていることを確認した。

     

     同社は、生産性の向上など建設機械の自動化技術の効果を最大限発揮するため、複数の建設機械による一連の作業の自動化や普及に向けた各種改善に取り組んでいる。同時に、より効果的な品質管理を目的として、自動化技術とICTを活用した品質管理手法などとの連携もさらに進める。今後もこれら技術開発を強力に推進することで、高品質な社会基盤の整備に貢献していく方針だ。

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    掲載日: 2019年4月25日 | presented by 建設通信新聞

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