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  • 油圧ショベルの自動化実証/大成建設/自律制御で割岩作業/ダンプと連携 掘削・積込

     大成建設は、油圧ショベルによる割岩作業の自動化と、有人ダンプトラックとの円滑な連携を実証した。キャタピラージャパンの次世代油圧ショベル「Cat320」を使い、外付け装置が不要で、高精度の割岩作業を実現した。土砂掘削とダンプトラックへの積み込みの自動化も確認した。今後、実証試験や実現場での検証を重ね、2023年をめどに実用化を目指す。

     

     ベースとなるCat320は、機体のフル電子制御化を実現し、プログラムによる制御が可能。自動化に当たっては熟練オペレーターの動きを計測、解析し、生成したプログラムを油圧ショベルに直接実装した。

     

     今回の自律割岩システムは、14年に開発した従来システムと比べ、外付けのセンサーなどが不要。岩の位置を指定するだけで自動で割岩作業を実施する。実証試験では、直径約1.5mの大型岩石の割岩を9割以上の精度で自律作業できることを確認した。

     

     油圧ショベルの土砂掘削と積み込み作業の自動化、有人ダンプトラックとの連携も実証した。現場に設置したLiDARセンサーで土の有無や油圧ショベルとダンプトラックの距離などの情報を取得してパソコンに送信し、油圧ショベルを自律制御する。

     

     油圧ショベルは自動で掘削してバケットに土砂を積んだ状態で待機し、ダンプトラックが接近するとホーンで運転手に停止を促す。ダンプトラックが停止すると、油圧ショベルは自動で積み込みを始める。

     

     積載量も即時に把握し、積み込みが完了したらホーンで運転手に知らせる。サイズの異なるダンプも識別する。

     

     同社はこれまでも遠隔操作と自律制御が可能な建機システム「T-iROBOシリーズ」の開発に取り組んでいた。今後も検証を続け、AI(人工知能)を活用した効率的なプログラム生成を始め、各種建機の作業自動化や自動連携に向けた開発を進める。

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    掲載日: 2019年4月26日 | presented by 建設通信新聞

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