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  • 鹿島/職種別労務稼働を把握/工程遅延に早期対策効果

     鹿島は、全建築現場に導入している施工管理支援サービス「Buildee」(ビルディー)の機能を使って、現場の技能者の職種別労務稼働状況やひっ迫度合いを支店や本社管理部門でリアルタイムに把握できる仕組みを構築した。技能者不足による工程遅延や品質低下の早期対策を講じられる。建設キャリアアップシステムのデータとも連携する。

     

     ビルディーは、協力会社ごとの作業内容や技能者の人数、使用する仮設設備などの情報を共有する「作業間連絡調整会議」を効率化できるシステムで、2017年に同社の全面支援でイーリバースドットコム(東京都江東区、高橋巧社長)が開発した。協力会社の職長が手書きで記入していた作業予定をスマートフォンなどの端末で入力でき、自社が入場する現場の作業内容や人数を遠隔地で確認できる。集計も容易で、協力会社の業務効率化にも寄与している。

     

     今回開発した機能では、協力会社の職長がビルディーで入力した翌日の作業予定や技能者の人数予定と、当日の作業実施人数を加工・分析し、全国の労務稼働状況を支店や本社管理部門でリアルタイムに確認できる。付随する属性情報から、職種別・地域別・現場別といった集計もできる。18年10月から約半年間、運用した結果、職種ごとの技能者数の把握だけでなく、予定人数と実際の作業人数を比較することで、技能者不足を察知できることを確認した。

     

     同社では、鉄骨溶接工や耐火被覆工、ALC(軽量気泡コンクリート)工など、特に技能者不足が懸念される11職種を「クリティカル11」と称しており、こうした職種の労務稼働状況を本・支店で常時監視し、技能者不足の兆候をつかみ、早期の対策に役立てる。

     

     全現場にカードリーダーを設置した建設キャリアアップシステムのデータとも連係し、労務安全に関係する現場の日常管理業務などに活用する考え。

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    掲載日: 2019年5月9日 | presented by 建設通信新聞

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