建設技術者向けNEWS

【６月１９日から入賞作品展】

 　東京建築士会（近角真一会長）は、住宅建築賞２０１９の審査結果を発表した。６９点の応募作品の中から金賞は伊藤暁氏（伊藤暁建築設計事務所）の「筑西の住宅」が選ばれたほか、４点が入賞した。入賞作品展は６月１９日から７月５日までＡＧＣ　Ｓｔｕｄｉｏ（東京都中央区）で開催する。

　金賞の「筑西の住宅」について審査委員長の乾久美子氏は、「できるだけ素朴な言語と技術で現代における民家を建てるという試みであり、計画やデザインにおける一般的な水準での批評が難しいものであったが、新旧の境を越えていく佇まいがこれまでにない建築の価値をつくりだしている。かつての民家がそうであったように、産業から距離を取る建築より、つくることと暮らすことが一体となった存在を現代でもつくり得るのではないかと感じさせたことが大きい」と総評している。

　入賞作品と概要は次のとおり（(1)設計者(2)建築主(3)施工者、敬称略）。

〈金賞〉

 ▽筑西の住宅（茨城県）＝(1)伊藤暁（伊藤暁建築設計事務所）(2)間々田涼平(3)田中工務店。

〈住宅建築賞〉

▽欅の音ｔｅｒｒａｃｅ（東京都）＝(1)永井雅子＋根岸龍介＋若林拓哉／藤沢百合（つばめ舎建築設計／スタジオ伝伝）(2)佳那栄商事(3)セキグチホームテック

▽ヴィラ・ポタジェ（埼玉県）＝(1)平井政俊＋關本丹青（平井政俊建築設計事務所）(2)時田隆佑(3)時田工務店

▽ミナガワビレッジ（東京都）＝(1)神本豊秋（再生建築研究所）(2)大一(3)ルーヴィス＋マルキ（外構）

▽コート・ハウス（埼玉県）＝(1)田村裕希＋松岡聡（松岡聡田村裕希）(2)田村謙二(3)安松託建。