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7.3%増の4517億円/駅舎改良、連立など活発/大手民鉄の設備投資計画
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>関東の大手民間鉄道の2019年度設備投資計画が14日に出そろった。8社の鉄道事業投資総額は、計画ベースで前年度比14.5%増の2667億円、東京地下鉄を加えた9社総額は7.3%増の4517億円となった。前年度を上回ったのは7社で、このうち6社が2桁増になった。ホームドア整備や駅舎リニューアルなどを柱に、18年度に続き安全対策とサービス向上に積極投資する。
各社が安全対策の柱として推進するのがホームドア整備だ。東京急行電鉄は、20年3月までに大岡山や青葉台、多摩川など19駅に設置する計画で、これにより世田谷線とこどもの国線を除く全駅にホームドアかセンサー付き固定式ホーム柵を導入することになる。
小田急電鉄は、22年度までに1日の利用者数10万人以上の駅を対象に計画。新宿や登戸、新百合ヶ丘などで設計を推進する。
20年東京五輪やインバウンド(訪日外国人客)増加を見込み、魅力ある駅にリニューアルする動きもある。小田急電鉄が計画する4駅のうち片瀬江ノ島駅は、竜宮城の雰囲気そのままに、神社仏閣の技法である「竜宮造り」を採用した本格的なつくりでシンボル性を高める。基本設計は小田急エンジニアリング・菅野企画設計JV、施工は清水建設が担当、20年5月の完成を目指す。
東京地下鉄は、「伝統×先端の融合」をコンセプトに、銀座線リニューアルを計画している。日本橋、京橋、銀座、青山一丁目、外苑前の各駅はいずれも20年度に生まれ変わる予定だ。
同社は輸送サービス改善を目的に駅の大規模改良に取り組む。東西線南砂町駅は2面3線に増設するプロジェクトで、施工延長430mを3工区に分け、熊谷組、大成建設・竹中土木JV、大林組・前田建設工業・西武建設JVで施工が進む。27年度の供用開始を予定する。
過去最大級の投資規模となるのが相鉄グループだ。11月30日のJR直通線と22年度下期の東急直通線の開業に向けた新型車両導入と、22年度末完了を目指す全駅ホームドア設置の準備工事が主な要因となった。
安全性向上と暮らしやすい沿線を目指した連続立体交差事業も活発だ。京王電鉄は、東京都とともに京王線笹塚駅~仙川駅間7.2㎞の7駅を高架化して踏切25カ所を除却する。事業は全体を8工区に分け、19年度は用地取得や高架橋基礎杭工事を進める。
京浜急行電鉄は、大師線連続立体交差事業(第1期)工事のうち、暫定整備区間となる東門前駅~小島新田駅間の地下化切り替えが完了。19年度は約22億円を投じて地上部整備を進める。
東武鉄道は、スカイツリーライン竹ノ塚駅付近で上り急行線の仮線切り替えと高架橋工事、とうきょうスカイツリー駅付近で仮線工事、東武アーバンパークライン清水公園~梅郷間は高架橋工事を推進する。
残り50%掲載日: 2019年5月15日 | presented by 建設通信新聞