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マーケット断面・インフラ維持管理・点検
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>【真似できない技術で差別化目指す/幅広い分野にビジネスチャンス】
橋梁やトンネルなどのインフラ構造物の老朽化対策が叫ばれる中で、維持管理や点検に関連した技術開発が活発化している。11月に千葉市の幕張メッセで開かれた見本市「橋梁・トンネル技術展」は、産業用ドローンメーカーや測量機器メーカーを始め、調査会社、ゼネコン、高速道路会社、繊維メーカーなど幅広い分野から82社が出展。企業数が昨年の5割増しとなった。予防保全や維持補修の多彩な技術が披露された。 筑波大学の堤盛人教授らのグループの調査によれば、全国の地方公共団体が管理する橋梁のメンテナンス費用が今後50年で、27兆3000億円に上るという。膨れあがる費用負担を抑えるため、工期の短縮や省人化技術が求められている。
展示会に出展したIKKショット(愛知県東海市)は、1mm程度の鉄のグリット(多角形粒子)をブラスト機のホースから吹き付け、はがれ始めた橋梁塗装やさびを落とす「循環式エコクリーンブラスト工法」を提案する。ガーネットやニッケル製のグリットは使用後に砕け、塗料の化学物質が付着した産業廃棄物となるが、鉄製のグリットは洗浄し再利用できる。橋梁補修での普及率は全体の1割程度だが、産業廃棄物を50分の1に削減できるメリットがある。「熱ではがす、薬品を塗ってヘラで取るなどの工法と比べても工程が少なく、コスト削減になる」と同社の本多昭彦営業部長は自信を示す。同社は鉄骨橋梁用のグリット「プロフィリアム」の拡販に力を入れる。
残り50%掲載日: 2017年12月15日 | presented by 建設通信新聞