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  • AI活用研究加速/土研・老朽化、技術者減少に対応/メンテサイクルを確立

     土木研究所は17日、2019年度に取り組む主な研究課題を発表した。メンテナンス分野では、橋梁の老朽化や技術者の減少に対応するため、点検の見落とし防止、効率的な調書の作成など点検を補助する技術や劣化要因の判断や的確な措置の判断など診断を支援する技術にAI(人工知能)を活用した「土研メンテナンスAI」の研究を本格化する。

     

     100万㎞を超える膨大なストックがある舗装に関しては、損傷メカニズムやAI教師データの研究を進める。予算の制約や現場の人員不足に対応するため、舗装分野における民間AI技術の開発促進やピンポイントの要補修個所の早期発見につなげる。

     

     防災・減災分野では、事業の各段階で適切にリスク評価する技術的な手法や、地質・地盤リスクに強い工法とその選定手法など地質・地盤リスクマネジメント技術の開発を行う。工事中のトンネルによる陥没事故などの地盤に起因する事故やトラブルを未然に防ぎ、安全で経済的な土木事業に貢献する。

     

     モニタリング関連としては、延長の長いインフラを連続して非開削で調査できる物理探査技術にAI診断を活用して調査効率の向上を図る研究に取り組む。

     

     各分野の課題は次のとおり。

     

    〈防災・減災〉

     

    ▽洪水リスクを我がことと考え、備えるためのリスクコミュニケーション技術の開発▽地質・地盤リスクマネジメント技術の開発▽広域にわたる水災害が経済に与える影響に関する研究▽流木の発生・流下・堆積プロセスを考慮した流木量推定手法の開発▽土石流被害の軽減をはかる砂防堰堤の効果的な補強手法の開発▽数理(AI)による水理構造物設計を目指して▽3次元地盤モデルで液状化ハザードマップを高精度化▽構造物への影響を考慮した液状化判定法に関する研究。

     

    〈メンテナンス〉

     

    ▽土研メンテナンスAI本格化▽舗装分野におけるAI技術の活用。

     

    〈モニタリング〉

     

    ▽非破壊調査×AI診断▽環境DNAを使って、見えなかった河口のアユ稚魚の動きや環境を知る▽高精度空間情報を用いて雪崩の状況を迅速に把握▽画像解析技術により水生生物の異常行動を自動検知▽下水で感染症流行を早期監視。

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    掲載日: 2019年5月20日 | presented by 建設通信新聞

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