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NIPPO/路床改良時に埋設物検出/自動で解析、警告発信
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>NIPPOは日本信号と共同で、舗装工事の路床改良時に埋設物損傷事故を防ぐための自動検出システムを開発した。地中に電磁波を送信し、その反射波の波動を自動解析するもので、埋設物に近接すると音声やフラッシュライトで警報を発信する。保有する路床改良機械「ディープスタピライザ」向けのシステムとなり、年明けにも実現場の試験施工に着手し、成果を見て工場敷地などの路床改良に使う切削機への拡充も検討する。
同社では、事前の埋設物調査には万全を期しているものの、過去3年間では4件ほどの損傷事故があり、2年前に開発をスタートした。埋設物の検知方法は電磁波によるレーザー探査が一般的だが、反射データの画像を読むには熟練の技術が求められていた。
システムは、電磁波発信と反射波受信のアンテナユニット、波形データの解析ユニット、オペレーターへの表示・警報ユニットの3点で構成。通常の作業を進める中で、埋設物に接近した際には警告が出されるため、オペレーターにはモニター画面を見ながらのデータ判断の必要がない。
道路下の埋設物は通常、路盤から下の約1mの路床部分には存在しない。図面や過去の工事記録を基にした事前調査も進めているが、図面とは違った場所に埋設物がある場合も少なくない。そのため、同社は不測の事態に備え、システムを開発。今後の試験施工で完成度を高め、積極的に導入を進める方針だ。
道路工事に加え、工場などの敷地工事でも活用を検討しており、深さ30cmほどを対象にする切削機にも対応できるようにシステムを改善する。また、システムは路床改良機械から取り外し、作業員が手に持って使うこともでき、現場条件に応じて対応できるという。
残り50%掲載日: 2017年12月18日 | presented by 建設通信新聞