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  • 川田テクノロジーズ、川田工業、米・SRI/溶接部の可視化実現

    【次世代3Dマスクも開発】

     

     川田テクノロジーズと川田工業は28日、米国のSRI Internationalと共同で、画像処理によって溶接部を可視化する「XDR溶接部可視化技術」を構築したと発表した。またこの技術とカメラを使った新しいコンセプトの次世代3D溶接マスクも開発した=写真。フィルターや液晶によって遮光する従来の溶接保護面に比べ、広い視野を視認しながら溶接でき、溶接作業者の目線での可視化映像のデータ化も可能にした。

     

     開発した技術では、独自の光学設計による小型カメラユニットがとらえた映像を、GPU(画像処理装置)でリアルタイムに処理してXDR合成映像を生成し、ヘッドマウントディスプレー(HMD)に表示する。小型化を実現するとともに、バッテリーで動作することから、外部電源が供給できない屋外や狭い場所でも利用できる。

     

     また、3D溶接マスクを装着することで、従来の溶接保護面では視認が難しかった「生成したビード形状」「部材形状」「作業環境」などをアーク近傍と同時に3D映像として明瞭に可視化できる。

     

     川田グループは、鋼製厚板部材の独自製作技術を合理的で持続可能な形で継承することを目的に、SRIの協力を受け開発を進めてきた。今後、新規就労者の溶接技能習得期間の大幅な短縮を見込むほか、溶接技能の継承を効果的に進めることを目指す。あわせて、取得したデータを分析して、溶接品質と溶接効率の向上を目指した検証にも取り組む。

     

     次世代3D溶接マスクは、約1年後をめどに実用化に向けた改良を実施し、その後は川田工業内での溶接技能ノウハウに関する教育に活用する。

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    掲載日: 2019年5月29日 | presented by 建設通信新聞

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