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  • 建設現場デジタル化へ/高精度の位置補正を実現/コマツ ドコモ提供の情報インフラ活用

     コマツは、建設現場のデジタル化を加速させる。NTTドコモが提供する「GNSS(全地球衛星測位システム)位置補正情報配信基盤」を活用して、建設機械のより精度の高い位置補正を実現する。誤差プラスマイナス2cmという高精度での動作を確保することで、建設機械の自動化を軸に安全で生産性の高いスマートな現場を生み出す。

     

     NTTドコモが提供を開始する「GNSS位置補正情報配信基盤」は、GNSS衛星から取得した位置補正情報を独自に構築する「位置情報配信サーバ」に収集。国土地理院が持つ全国約1300カ所の既存の電子基準点をベースに、独自に設置・運用する固定局で補完することで、建設機械などに精度の高い位置補正情報を配信する仕組み。

     

     コマツは、ドコモが配信する高精度の位置補正情報を活用して、現場で稼働する建設機械のデジタル化を推進。同社が力を入れる建設現場の安全性・生産性を向上させるソリューション事業「スマートコンストラクション」の拡大を狙う。

     

    ▼建機ICT化に弾み

     

     既に同社のICT建機は、国土地理院の電子基準点をベースにGNSSからの測位情報を補正することで、誤差プラスマイナス2cm以内の動作を確保しているが、電子基準点から離れた場所や山間部の現場で十分な位置補正情報を取得できないケースもあった。

     

     そうした課題をNTTドコモとの協業で解消。ドコモは電子基準点を補完するような場所に独自に固定局を設置・運用していくことで高精度な位置情報インフラを整備する。コマツは、ドコモが提供する位置情報インフラ(GNSS位置補正情報配信)を活用して、あらゆる現場でより精度の高いICT施工を実現していく。

     

    ▼来春に後付キット

     

     コマツは、建設市場に高度化されたICT建機の導入を推し進める一方で、2020年4月から既存の従来型建機に後付けでICT機能を付加する「スマートコンストラクション・レトロフィットキット(仮称)」の発売を予定。高度化されたICT建機の導入だけでなく、従来型建機のICT化を加速させることで、建機市場における一層のデジタル化を促す。

     

     10月から「GNSS位置補正情報配信基盤」を活用するコマツの小川啓之社長が28日、NTTドコモと同サービスのソリューションパートナーであるライトハウステクノロジー・アンド・コンサルティングとの共同会見で発表した。

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    掲載日: 2019年5月30日 | presented by 建設通信新聞

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