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  • 「特定技能者」の安衛教育支援/7業務でリーフレット作成/厚労省

     厚生労働省は、建設現場で働く外国人労働者の労働災害を防ぐため、事業主が外国人労働者に実施する安全衛生教育を支援する。改正出入国管理法で創設した在留資格「特定技能」の外国人労働者などを対象とした安全衛生教育で活用できる「安全衛生リーフレット」と「安全衛生教育用視聴覚教材」を作成する。型枠施工やコンクリート圧送、電気通信など7業務区分のリーフレットを日本語で作成した上で、10言語に翻訳する。7業務区分ごとにリーフレットの内容に関する視聴覚教材も作成し、日本語を10言語に吹き替え、ユーチューブにアップロードし厚労省のホームページからアクセスできるようにする。

     

     建設業では、技能実習制度と外国人建設就労者受入事業によって外国人労働者を受け入れてきた。これに特定技能が加わったことで、外国人労働者が増えると予想されている。建設現場での作業は、高所作業や重機を使う作業など危険なものが多いことから、労働者に対する確実な安全衛生教育の実施は不可欠となる。

     

     このため、厚労省では外国人労働者が理解できる方法での安全衛生教育実施を支援するためにリーフレットなどを作成することにした。

     

     リーフレットは、▽型枠施工▽左官・内装仕上げ▽コンクリート圧送▽トンネル推進工、建設機械施工、土工▽屋根ふき▽電気通信▽鉄筋施工・鉄筋継手--の7業務区分で想定される作業の安全衛生対策をまとめる。業務区分別に主要作業単位や危険有害要因ごとに作成し、作業単位などを組み合わせリーフレット集とする。1業務区分当たりの作業単位などは7つ程度とする見込み。

     

     日本語を翻訳するのは、英、中国、ベトナム、タガログ、カンボジア、インドネシア、タイ、ミャンマー、ネパール、モンゴルの10言語を予定している。

     

     視聴覚教材は、7業務区分ごとに30分程度のものをつくる。運転免許更新時で使う講習ビデオのように事故などの再現を含む実写ビデオ教材を見ることで作業に潜む危険を理解させ、安全作業のポイントを習得できるような教材とする。外国語への吹き替えはリーフレットと同じ10言語。作成した教材は、ユーチューブへのアップロードに加え、アプリを制作し、スマートフォンでも見ることができるようにする。

     

     作成したリーフレットなどは7業務区分ごとに、外国人労働者を雇用する事業場を3事業場以上選んで、安全衛生教育で使ってもらい、使い勝手などを調べる。リーフレット作成などの業務は労働調査会が担う。

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    掲載日: 2019年6月3日 | presented by 建設通信新聞

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