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地下化に工期20年/東京都がアセス案 トンネル工事は10年/首都高速 日本橋
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>東京都環境局は4日、「首都高速都心環状線の地下化(神田橋JCT-江戸橋JCT)」の環境影響評価書案を公表した。東京都中央区にある日本橋周辺の首都高速道路を地下化する事業で、シールド、開削、推進などの工法によるトンネルや一部に高架を整備し、既存の高架は撤去する。工期は約20年を見込んでいる。工事は高架部から着手し、着工5年目から約10年間かけてトンネル工事を進める計画だ。環境影響評価書案の作成は、建設技術研究所が受託している。
整備対象区間は約1.8㎞で、このうち新設部分はトンネルが約1.0㎞、擁壁約0.2㎞、高架が約0.2㎞となっている。あわせて現在の常盤橋換気所を建て替え、既存高架1.8㎞は撤去する。事業費は3000億円を超える。
トンネル部の大半は外径13.3mのシールド工法で、その両端部は開削工法となる。ただ、整備区間西側の常盤橋門史跡付近は地上部の開削が困難なため、函体推進工法による非開削区間を採用する計画だ。一方、東側では高架を整備して既設高架に接続する。
全体で約20年間を見込む工期は、高架が計15年、トンネルは10年、擁壁は6年、換気所は4年を想定し、それぞれ並行しながら工事を進める。
主な工事区分の概要は次のとおり。
▽トンネル(約1.0㎞)=立坑構築工、シールド掘進工、床版工、土留工・固結工、薬液注入工法、パイプルーフ工、掘削・支保工・覆工工、トンネル構築工、埋め戻し工、舗装工・設備工。
▽擁壁(約0.2㎞)=土留工・固結工、掘削・支保工・覆工工、擁壁構築工、舗装工・設備工。
▽高架(約0.2㎞)=基礎杭工、土留工、掘削・支保工、橋脚構築工、橋桁架設工、床版工、舗装工・設備工。
▽換気所=構造物こわし工、換気所構築工、換気設備工。
▽撤去(高架約1.8㎞)=基礎杭撤去工、橋脚撤去工、橋桁撤去工、高欄・床版こわし工、舗装こわし工、設備撤去工。
残り50%掲載日: 2019年6月5日 | presented by 建設通信新聞