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竹中工務店/建物完結型バイオガスシステム改良/小型化で適用範囲拡大
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>【商業施設に積極導入】
竹中工務店は、同社が設計と施工を手掛けた超高層複合ビル「あべのハルカス」にも適用されている建物完結型バイオガスシステム『メタファーム』を改良した。日量3t規模の生ごみ排出量を対象としてきた従来のシステムの小型化。日量1t規模への適用を可能とするなど、より汎用性を高めることで商業施設や食品工場などへの積極的な導入を目指す。
メタファームは、建物で発生した「生ごみ」と「厨房排水」から再生可能エネルギーであるバイオガスを生成する仕組み。生み出したバイオガスをエネルギーとして利用することで、経済的に生ごみのリサイクルと省CO2を図ることができる。
ディスポーザーシステムを使って、生ごみを外部に搬出することなく、建物の内部でエネルギーに変換させることが可能。生ごみを外部に持ち出す運搬・搬出の手間や施設内部の臭い・汚れといった課題の解消にも役立つ。
従来は日量3t規模の生ごみ排出量を対象としてきたが、ユニット化などによるバイオガス設備の改良によって、その適用範囲を拡大。日量1t規模の生ごみ排出量が見込まれる商業施設や食品製造工場など、従来よりも小規模な建物への適用が可能となった。
バイオガスの設備の小型化によって、設置に必要な面積は従来の200㎡から80㎡に縮小。自動車7台分のスペースがあれば、新築だけでなく、厨房除害施設を備える既存の建物にも設置することができるという。
特筆すべきは、システムの稼働に必要なエネルギー量よりも、生成されるエネルギー量の方が大きいという経済性だ。余剰エネルギーを熱あるいは電気として使用できることから、日量1t規模で約2億円とされる導入コストを「10年以内」で回収できるという採算性も併せ持つ。
この経済性や採算性の高さを売りに、同社が設計・施工を手掛ける商業施設や食品を製造・加工する工場などにおける付加価値の1つとして、積極的に導入を提案していく方針を示す。
残り50%掲載日: 2019年6月18日 | presented by 建設通信新聞