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  • 東亜建設工業/ARで作業船をナビ/安定航路、危険エリア表示

     東亜建設工業は、AR(仮想現実)技術を使って、カメラ映像上に各種情報をリアルタイムで表示して作業船の航行をナビゲーションする「ARナビ」を開発した。一般航行船舶が多い海域での港湾工事を中心に導入する。

     

     港湾工事で使用する作業船では、工事を円滑・安全に施工するため、自船舶の運航状況や他船舶の動静を正しく把握して安定した航行を続ける熟練技術が重要になる。同社が2003年に開発した船舶運航監視システム「COS-NET」は、位置情報発信端末やAIS(自動船舶識別装置)、船舶レーダーなどを使って工事船舶や一般航行船舶の動静情報を監視するシステムで、関西空港や羽田空港といった多数の船舶が就役する大規模工事などで活用してきた。

     

     ARナビは、カメラで撮影した映像上にAR技術で航行経路や針路、危険エリアといった情報を重ねて表示し、視覚情報と音声情報でナビゲーションする。GNSS方位計(位置方位情報)、カメラ(映像情報)、ノートPC(ソフトウェア)のシンプルな機器構成としており、多様な船舶に簡単に搭載できる。監視レーダーやAISで他の船舶情報も取得できる。

     

     航路や標識のない現実の海上映像に航路情報などをリアルタイムで表示できるため、航行経路や針路を早期に認識できるほか、 船上から目視確認が難しい浅瀬の位置や航行禁止区域も簡単に把握できる。 COS-NETにも航行をナビゲーションする機能は搭載されているものの、 さらに航行の安全性を向上する。

     

     船舶だけでなく、陸上現場でも工事用車両に搭載することで、現場の通行ルールなどの複数の情報を運転手に提供できる。

     

     今後、カメラ映像の動揺低減やAI(人口知能)を使った小型船舶・浮遊物の検出といった機能拡張を図る。

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    掲載日: 2019年6月21日 | presented by 建設通信新聞

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