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  • 金沢工大、アクトリー、東大先端技術研、石川県工業試験場/太陽光発電・給湯ユニットを実験

    【コンテナで運搬容易/災害時の電力供給に】

     

     金沢工業大学は、アクトリー(石川県白山市)、東京大学先端科学技術研究センター、石川県工業試験場と連携し、コンテナ収容型太陽光発電・給湯ユニットの事業化に向けた実証実験を開始した。搬送・移設が可能なため、自然災害時の電力供給や給湯対策、野外イベントでの需要を見込む。「iU-SOALA Wilson」(インテリジェンスユニット・ソアラウィルソン)の製品名で、2020年度の発売開始を予定している。 実証実験する製品は、アクトリーが石川県産業創出支援機構の支援事業の採択を受けて研究を開始し、17年度に新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と共同で開発した世界初の追尾集光型太陽エネルギー回収システム「iU-SOALA」(インテリジェンスユニット・ソアラ)をベースとする。鏡面反射を使ったパラボラ型集光レンズを搭載した架台設置型の太陽光発電システムで、集光した太陽エネルギー量のうち、25%を電気、40%を熱(高温水)として改修できる。プロトタイプは、17年9月からアクトリー本社内で実証実験している。

     

     今回の実証実験では、パラボラ発電部やパワーコンディショナー、起動用蓄電池などを10フィートのコンテナに収容し、パッケージ化することで、運搬・移設を容易にした製品を使う。コンテナで移動するため、すぐにシステムを稼働できる上、架台式で必要だった工事費を大幅に削減できる。強風や大雪、雨といった発電不適時には、遠隔操作でコンテナにシステムを収容し、損傷防止や機器の劣化軽減につながる。

     

     架台式の場合、 特に夏季に太陽が北寄りから昇り、 発電パネルが太陽の影となり、発電できない不具合があった。今回のコンテナ型では、 基礎となる下部と可動部となる上部に分割可能で、 太陽の動きを完全に追尾できる。 これにより、架台式シリコン系発電システムと比べ、 年間発電量が最大2倍近くになる。

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    掲載日: 2019年6月25日 | presented by 建設通信新聞

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