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  • 大林道路らのスケールダンプ/計測値誤差わずか/トライアル運行で確認

     大林道路は、大煌工業、極東開発工業と共同で開発した、ダンプトラックのボディーにロードセル(計量装置)を搭載し積載物の重量表示を可能とした「スケールダンプ」のトライアル運行を、東京都港区の「都道新橋日の出ふ頭線(都道481号線)横断歩道移設工事」の現場で実施した。結果、実際の積載量と計測数値のずれがわずかであることなどを確認した。今後、データ収集や現場からの要望の反映を実施した上で、8月末ごろの販売開始を目指す。

     

     3社は2日、東京都千代田区の大林道路本店で会見し、大林道路の濱田道博代表取締役副社長は「過積載防止のためにダンプトラックの積載量を少なめにしているが、それによって台数の増加や時間がかかってしまうなどの問題が生じている。また、高速道路などでは限られた規制時間内に準備から施工まで完了させる必要があり、その中でも積載量の目安となる道路へのマーキングに人手や時間を費やす必要がある」といった問題があったことを開発の経緯として説明した。

     

     トライアル運行では、車道の切削オーバーレイ工を実施する際に生じた廃材を搬出するダンプトラックのうち2台をスケールダンプとし、2日間で各車1回ずつ、計4回の試験を実施した。結果、積み込み完了時の表示とスケール計量重量の誤差は0.01t、0.02t、0.12t、0.08tとわずかなものであることを確認した。同工事で責任現場者を務めた熊澤輝彦大林道路関東支店東京第一営業所副所長は「現場で運用に当たったオペレーターや作業員からは良い評価を得ている。今後、スケールダンプを運用することで時間短縮や手間を縮減できるのでは」と語る。

     

     濱田副社長はこの結果を受けて「現場でも十分使えるものだと確信した。車両がそろい次第まずは当社の現場で活用して、最終的には全国に広めていきたい」と期待を示し、積載量の目安をとるための道路へのマーキングについては「スケールダンプが実用化すれば不要になる」と考えを述べた。

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    掲載日: 2019年7月4日 | presented by 建設通信新聞

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