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  • 6万席の5色が“木漏れ日”演出/12月にお披露目イベント/JSC 新国立競技場を公開

     日本スポーツ振興センター(JSC)が2020年東京オリンピック・パラリンピックのメイン会場として建設中の新国立競技場が最終段階に入った。5色を配したスタンドも7割強が完成、高橋武男新国立競技場設置本部総括役は「スタジアムとしての形はできた。あとは命を吹き込むだけだ」と意気込む。工期36カ月のうち、残すは5カ月。11月末の完成へ工事は順調に進む。JSCは3日、建設現場を報道関係者に公開した。

     

     ナショナルスタジアムを実現するために47都道府県の木材を使った軒庇(のきびさし)の外観や、最難関と言われた屋根工事は既に完了。現場は、外装仕上げやフィールド、歩行者デッキなどがメインで各工事が同時に進む。

     

     完成時約6万席の観客席は、白・黄緑・グレー・深緑・濃茶の5色を採用。フィールドに近い下層の濃い色から屋根に向かって薄い配色にグラデーションをかけることで空に溶け込む演出となる。

     

     消費エネルギーを抑えた地球環境に優しい設計も特徴。屋根の間から取り込んだ自然風と気流創出ファンによって涼しさが体感できる。また、作業員約2400人が従事する現場では、看護師2人が在駐した保健室を完備するなど暑さ対策も万全だ。

     

     高橋総括役は、「順調に進んでいるのは、安全第一に考えて工程調整を密にやってきた成果」と評価した。工事は高所作業からフィールド、外構、内装作業に移っている。今後は「フィールドと外構工事がポイント」とし、「過去の降水量を参考に無理のない工期を設定している」という。

     

     12月21日に「国立競技場オープニングイベント-HELLO,OUR STADIUM-」を開催する。

     

     規模は、S一部SRC・RC造地下2階地上5階建て延べ約19万4000㎡。設計施工は大成建設・梓設計・隈研吾建築都市設計事務所JVが担当。建設地は東京都新宿区霞ヶ丘町10-1ほか。

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    掲載日: 2019年7月4日 | presented by 建設通信新聞

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