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「4週4休以下」が最多/施工者自ら設計変更作業も/土地改良協調査
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>土地改良建設協会(宮本洋一会長)の技術委員会がまとめた会員企業向けアンケートの結果によると、厳しい工期などを要因に現場の休日取得が進んでいないほか、一部案件では設計変更作業を受注者自らが実施している実態が明らかとなった。対象案件は、会員企業が農林水産省の各地方農政局から受注した工事で、24社から45件の回答があった。2018年12月上旬から19年2月15日までを調査期間とした。
受注者の週休2日に関する当初の目標は「4週8休」が5件、「4週6休」が17件、「4週5休」が4件で、「4週4休以下」が19件と最も多く、全体の42%を占めた。
設計変更の実施状況
実際の現場(実績ベース)では「4週4休以下(土日休日に限る)」が27件(全体の60%)に達し、「4週8休」は2件にとどまった。平日を含む「4週4休以下」も23件(51%)に上った。
契約形態別にみると、単年度契約工事(28件)は実績ベースで「4週4休以下」が19件(68%)。一方、国債契約工事(17件)は「4週4休以下」が8件(47%)となっている。
4週8休が確保できたのは、単年度・国債とも1件ずつで、いずれも週休2日モデル工事だった。回答対象となった45件のうち、37件が同モデル工事だったため、「(同モデル工事であっても)特段、休日が確保しやすい工事になっているとは言い難い」と分析している。
4週8休を当初目標に設定しなかった理由は、「工程が厳しい」が29件でトップ。「工事着手が遅れた」(8件)「資機材や労務の需給のひっ迫」(9件)のほか、「協力会社が休みを求めない」(5件)なども挙げている。
改善策として、余裕期間(工期)の設定や、営農の影響を受けにくい冬季から夏季前まで集中的に施工できる国債の積極的な活用、発注者による適切な工程・工期設定、クリティカルパス(工期を左右する作業)の提示などを求めている。
設計変更については、北陸農政局と沖縄総合事務局農林水産部で関連する作業を「発注者自ら実施」することを徹底している一方、東北、関東、中国四国、九州農政局では「受注者負担」が散見される。
設計変更に伴う概算額の明示は40件の回答があり、「記載あり」が28件(70%)だった。前回調査と比べて2割減少している。記載ありのうち、8割以上が提示金額を「妥当」と判断している。
「記載なし」は東北、関東、東海、中国四国農政局で多く、北陸、九州農政局はすべて記載していた。
情報共有システムの活用は9割に達しており、その効果を実感している回答が多い。電子黒板も有効性を感じているものの、理解不足などを要因に導入があまり進んでいない。
残り50%掲載日: 2019年7月8日 | presented by 建設通信新聞