建設技術者向けNEWS
建設技術者の方が知りたい情報を絶賛配信中
会員登録いただくと無料で閲覧可能です!
-
杭頭免震/独自設計法で工程短縮/戸田建設 構造性能評価を取得
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>戸田建設は近年、採用事例が増加している杭頭免震工法として、一般確認ルートでの審査が可能な独自の設計法を確立した。高性能かつ経済的な免震工法を短時間で設計できる「戸田式杭頭免震工法設計指針」として日本ERIによる構造性能評価を取得。この指針を活用することで、大臣認定ルートによるケースと比較して大幅に設計工程を短縮できるという。
免震建築物の設計工程(手続き)は、確認申請のみで済む「一般確認ルート」と、特別な技術審査を要する「大臣認定ルート」の2種類に大別される。
杭頭に直接、免震装置を設置する杭頭免震工法は、免震工法として一般的な基礎免震工法と同等の効果を持ちながら、基礎梁のボリュームを大幅に削減できるなど、施工期間の短縮が期待できることから近年、採用事例が増加している。
一方で、杭頭免震工法は地震による杭の回転などに伴う免震装置への影響など、通常は大臣認定ルートによる特別な技術審査が必要とされていることから、一般確認ルートでの設計が容易な基礎免震工法に比べて、設計工程が長期化してしまうという課題があった。
新たに構造性能評価を取得した「戸田式杭頭免震工法設計指針」は、免震材料の傾斜載荷試験によって、地震の際に免震装置が傾斜した場合の摩擦係数の変化など各種の性能を把握。許容できる免震装置の傾斜角を明確化している点が特徴となる。
構造性能評価を取得したことで、特別な技術審査を必要とするなど、設計期間が長いという杭頭免震工法の課題を解消。基礎免震工法と同等の免震効果を持つ杭頭免震工法をより採用しやすい環境が整う。確認申請のみで設計を行うことができるため、実施設計から確認申請まで約11カ月を要する大臣認定ルートと比較して、約4カ月も設計工程を短縮できるというメリットがある。
残り50%掲載日: 2019年7月11日 | presented by 建設通信新聞