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  • 鹿島/環境データ評価「edes」/CO2排出量見える化/2020年度めど全現場導入

     鹿島は、建築現場ごとのCO2排出量や建設廃棄物発生量、水使用量を月単位で“見える化”できる環境データ評価システム「edes」(イーデス)を開発した。6月から新規着工する建築現場で順次、本格運用しており、2020年度を目標に土木現場を含むすべての現場に導入する予定だ。

     

     同社ではこれまで、サンプル抽出した現場の施工時に発生するCO2排出量から推計した施工高1億円当たりのCO2排出量原単位を算出し、全社の年間施工時CO2排出量を把握してきた。効果的に施工時のCO2を削減するためには、現場ごとの排出量を把握した上でそれぞれの状況に応じた適切な対策をタイムリーに実施する必要があるものの、必要なデータの収集に時間と手間がかかる課題があった。

     

     施工時のCO2は、約7割が建設機械の燃料に由来するもので、残る約3割が電力に由来している。燃料由来の排出量を算出するためには、現場で稼働している建設機械の種類・台数・稼働時間の情報を把握する必要がある。イーデスでは、すべての建築現場で運用している施工管理支援サービス「Buildee」(ビルディー)を使って必要な情報を自動的に読み込むことで、排出量の算出作業を大幅に効率化できる。

     

     これに電力由来と土砂・廃棄物の搬出車両で使用する燃料由来のCO2排出量を加算すれば、現場ごとの施工時CO2排出量を月単位で把握できる。毎月の実績を見える化できれば、使用量予測曲線を重ね合わせて表示し、現場事務所・本社・支店で排出状況を管理できるため、削減対策の検討に活用する。年数回の集計だった建設廃棄物量や、管理対象になっていなかった水使用量も月単位で集計し、現場ごとの環境データとして管理する。

     

     各現場で蓄積した環境データを分析・解析して効果的な環境対策を抽出し、全社展開する。

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    掲載日: 2019年7月12日 | presented by 建設通信新聞

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