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  • 道路付属物/点検時間9割削減/古河電工ら維持管理システム

     古河電気工業とゼンリンデータコムは、道路標識や照明などの小規模道路付属物を簡単に点検・維持管理できるシステムを開発した。栃木県日光市のPPP事業で実証実験を実施した結果、手作業での点検と比べ、約10分の1以下の時間で完了できることを確認した。

     

     道路構造物の点検・維持管理は、橋梁やトンネル、横断歩道橋、門型標識などの大型構造物や道路付属物が優先されがちで、数が膨大な道路標識や照明施設などの小規模道路付属物は地方自治体の人手・資金不足などの理由から先送りされ、施設台帳・点検調書などが未整備・不十分な場合も少なくない。

     

     今回、ゼンリンデータコムの「ドライブレコーダー映像からAI(人工知能)による道路付属物画像認識技術」と古河電工の「AR(拡張現実)による道路付属物点検支援システム」を融合し、道路付属物の施設台帳作成から維持管理までを実施できる「道路付属物維持管理システム」を開発した。

     

     新システムでは、自治体が市販のドライブレコーダーで管内の道路走行動画を自動で記録すれば、両社が画像からAIを使って道路付属物を特定し、位置データを組み合わせて施設台帳を自動作成する。自治体は、台帳を読み込んだタブレット型の点検支援システムでARを使って道路付属物を現場で点検し、点検時の写真と点検結果が自動で整理され、点検調書を作成する。

     

     従来は、自治体の職員が管内の道路付属物を手作業で調査・記録し、施設台帳を作成した上で、記載内容と実態を照らし合わせながら付属物を点検し、点検調書を作成していた。これらの作業が大幅に省力化・低コスト化できる。

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    掲載日: 2019年7月22日 | presented by 建設通信新聞

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