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  • 東洋建設/浚渫施工管理を自動化/オペ負担軽減、生産性向上

     東洋建設は、ポンプ浚渫の施工管理でラダー制御の自動化を実現した。オペレーターの技量や経験に左右されず、高精度の浚渫が可能になるほか、施工中に変化する浚渫の状況をリアルタイムに見える化できるため、出来形管理の効率化や状況判断の迅速化にも効果がある。このシステムを波浪計測や動揺低減などの技術とも連携させ、品質や安全面の向上にもつなげる。

     

     新システム「TOP SYSTEM-Auto」は、GNSS(衛星測位システム)によるポンプ浚渫船の位置情報や各種センサーによるラダー先端の深度情報などをもとに、設計値に従ってラダーをリアルタイムに自動制御する。浚渫状況の3次元アニメーション表示も可能だ。

     

     オペレーターは繊細なラダー操作から解放され、作業負担を軽減できる。船体情報と潮位情報に基づく設定深度に合わせたラダーの自動制御により、浚渫作業は大幅に効率化し、カッターの掘削軌道をリアルタイムにモニター表示できるため、浚渫管理の精度も向上する。3次元モデルには位置、機械、地盤などの施工履歴が属性情報として付与でき、トレーサビリティーも容易になる。

     

     港湾工事では海象条件もあり、工事ごとに施工状況が異なるだけに、同社はAI(人工知能)技術の導入により、熟練オペレーターのノウハウを取り入れた自動運転技術の高度化を進め、さらなる生産性向上を図る。

     

     また、国土交通省では直轄の浚渫工事に2017年度からICT活用工事をスタートさせ、今後はブロックやケーソン据付などにも活用の拡大を計画している。同社はことし4月にICT推進部会を立ち上げ、各部門から情報を集約し、 組織横断でICT活用の多様な要求に対応している。 自動化システムの開発は重点テーマの1つとして、 力を注いできた。

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    掲載日: 2017年12月22日 | presented by 建設通信新聞

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