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  • 第1四半期決算/中国市場の動き鈍化/建機大手4社 売上高減少に直面

     建機メーカー大手4社の2020年3月期第1四半期決算が出そろった。米中貿易摩擦の影響などで一大市場となっていた中国市場の動きが鈍化。その中国市場などの伸長によって、大幅な増収を示していた前年同期からの反動もあって、全体の傾向として売上高の減少が目立つ。

     

    2158建機メーカー4社の2020年3月期第1四半期決算

     

     実際にコマツの建設機械・車両部門の売上高は前年同期比5.5%減の5614億円。セグメント利益は22.2%減の686億円となった。

     

     外部顧客向けの売上高は5.3%減の5605億円。637億円(0.2%減)と前年並みを確保した日本を筆頭に、1434億円(2.0%増)となった北米や、591億円(9.8%増)となった欧州など“伝統市場”が堅調だった一方で、貿易摩擦の長期化が影響した中国(28.3%減の362億円)など“戦略市場”での売上高が減少した。

     

     日立建機も公共投資の増加を背景に前年同期比3.6%増の409億円の売上高を確保した日本や、23.0%増の471億円となった北米市場での前年同期からの増収を達成するも、17.8%減の265億円となった中国市場や中東市場などで減収。円高基調で推移した為替の影響を受けたことで、全体の売上高は前年同期比2.3%減の2346億円となった。

     

     コベルコ建機は、インフラ工事の延期などで需要が一時的に減退した東南アジアで油圧ショベルの販売台数が減少したものの、中国や国内では増加。全体として前年並みを確保した。一方で、東南アジアを中心に海外メーカーとの競争が激化しているクローラクレーンの販売台数が減少。売上高は為替の影響などから減収となっている。

     

     住友重機械工業は、油圧ショベル事業でASEAN(東南アジア諸国連合)地域の需要が低下したことを背景に受注・売り上げが減少した。建設用クレーン事業も北米市場での需要の減少から受注そのものは減少したが、受注残があったことから売り上げとしては増加。 結果として、受注高は前年同期比6.7%減の705億円となったが、売上高は711億円と709億円だった前年並みを確保した。

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    掲載日: 2019年8月6日 | presented by 建設通信新聞

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