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  • 清水建設/環境振動影響を予測/評価システム開発・実用化

     清水建設は、道路や鉄道、機械、設備機器などに起因する環境振動の影響を客観的に評価する「環境振動評価システム」を開発・実用化した。設計者はシステムを利用することで、設計の初期段階で建物への環境振動の影響を容易に予測・評価でき、適切な設計ができる。

     

     システムは、環境振動の発生源を容易に抽出できるチェックリスト、環境振動への対応の要否を解析・検討する「固体音予測ツール」「地盤振動解析ツール」「床振動簡易解析ツール」の3種類の検討ツールで構成。固体音予測ツールは、地下鉄から建物に波及する振動に起因する騒音、地盤振動解析ツールは、道路や工場から地盤を波及する振動、床振動簡易解析ツールは、建物の床振動を評価する。

     

     システム適用に当たっては、設計者はまずチェックリストに沿って、 設計する建物の概要、内部の機器や設備に関する情報のほか、道路や鉄道、工場、 あるいは設計する建物が逆に影響を及ぼす可能性がある病院、住宅といった周辺の施設情報を入力する。それによって建物の環境振動に関する検討課題がリストアップされるとともに、 検討課題の解決に必要な検討ツールと、過去の案件の参考情報がイントラネットを通じて設計者に提供される。

     

     続いて、設計者は各ツールを使って簡易解析モデルを構築し、建物にかかわる環境振動の大きさを推定する。所要時間は半日程度。結果を踏まえ、構造部材を決め対策を施すことで、適切な建物性能を確保する。システムでの評価の結果、詳細検討が必要と判断された場合には、別途解析し、対策を検討する。

     

     同社は今後、システムを全社設計部門で有効活用し、より優れた品質の建築設計を追求していく方針だ。

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    掲載日: 2019年8月7日 | presented by 建設通信新聞

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