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MCでブレーカー掘削/竹中土木とコマツ/作業時間13%短縮
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>竹中土木とコマツは、マシンコントロール(MC)によるブレーカー掘削の現場試験を実施した。バケットでの土砂掘削からブレーカーでの岩掘削までMCにより丁張りなしでの施工を実現するもので従来のブレーカー掘削と比べて施工時間を平均で約13%短縮した。今後は設計面への施工精度向上やさまざまな岩質への汎用性などを検証し、2018年に竹中土木が施工する現場で実用化する。
バックホウのMCは、3D図面と座標を取り込むことにより高い精度で施工できる。MCはバケットによる土砂掘削に対応しているが、ブレーカー掘削では打撃時に大割れすると設計面以上に掘削されることや、車体の揺れが大きいことなどが課題となっており対応していなかった。
ブレーカー掘削は、掘削開始時などに急な車体傾斜が多発すると施工面を傷つけるため、今回の試験ではブレーカー掘削に適して機体の自己位置に補正がかかるように変更した。さらに施工面の仕上がりを高めるため、アタッチメントに取り付けるロッドも芯入りポイントと特注のフラット形状の2種類を用意した。
現場試験では横2m、縦4m、厚さ0.4mの同条件の岩質の個所を、MCなしの芯入りポイントとMCありの2種類のロッドで施工した。MCなしの芯入りポイントでは施工時間は27分だったが、MCありの芯入りポイントでは22分、MCありのフラットでは25分といずれも施工時間を短縮した。
表面の仕上がりもMCありの場合ではより平坦性を確保できた。MCありでは丁張り設置の作業も不要となるため、事前準備も含めるとさらなる効率化を実現する。
MCによるブレーカー掘削の実現により熟練オペレーターに限らず品質と施工スピードを確保できる。オペレーターからも「操作が簡単で、設計面を侵す心配がないため心的負担も軽減され、疲労感が少ない」と意見が寄せられた。
残り50%掲載日: 2017年12月25日 | presented by 建設通信新聞