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山岳トンネル向けIoTプラットフォーム初弾/飛島建設、マック、エム・シー・エス
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>【入坑管理と建機接近警告】
飛島建設、マック(千葉県市川市、宮原宏史社長)、エム・シー・エス(山梨県韮崎市、河西哲夫社長)は、各種自動管理システム開発の迅速化と、システム間情報連携の円滑化を実現する山岳トンネル工事向けのIoT(モノのインターネット)プラットフォーム「IoT-Smart-CIP(Construction Information Platform)」を開発した。同プラットフォームに基づき、初弾として入坑管理、建設機械接近警告システムを開発・適用した。
同プラットフォームは、センサー部であるIoTゲートウェイとサービス部であるサーバーで構成する。IoTゲートウェイは、機械が出力する信号や、人や機械に付けたデバイスの信号を計測するセンサーとしての機能と、これらの情報をサーバーに送信する機能を持ち、各種情報を容易に取得できる。
サーバーは、IoTゲートウェイにより送られたデータを集約し、各種管理のためにデータを分析・提供するサービス機能を持つ。分析された情報はインターネットを経由し遠隔で確認できる。
同プラットフォームに基づき開発・適用した入坑管理システムは、職員と作業員全員に各所持者固有の識別情報を常時発信するBLE(Bluetooth Low Energy)ビーコンを所持させ、IoTゲートウェイが電波を坑口部で検知することで、入坑と退坑を判断する。自動的で確実な職員、作業員の入坑管理と、遠隔での確認を実現した。
一方、建設機械接近警告システムは、作業員にBLEビーコンを所持させ、建設機械に設置する電波を受信するセンサーとしてIoTゲートウェイを利用することで、得られた電波の強度から作業員と建設機械の距離を推定し、設定距離以下になると警告する。
両システムは、「北海道新幹線ニセコトンネル他工事」(発注者=鉄道建設・運輸施設整備支援機構)に適用している。
今後、両システムを 「BLEを用いた入坑者見える化システム『VisiBLE(ビジブル)』」として販売していく予定。 また、同プラットフォームをさらに活用し、作業員のバイタルデータに基づく健康状態管理や建設機械の稼働時間・負荷情報に基づくメンテナンス管理など、さまざまな管理に応用していく。さらに、統合的な情報基盤であるメリットを生かし、各種管理データとAI (人工知能)を活用したさらなる安全性・生産性向上のためのシステム開発を進めていく方針だ。
残り50%掲載日: 2019年8月22日 | presented by 建設通信新聞