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大林組/CD管でコンクリ冷却/加工・作業時間7割削減
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>大林組は、コンクリート構造物内に電線を設置・保護する際に使用する「合成樹脂可とう電線管」(CD管)を、コンクリートを冷却するパイプクーリングに利用する「フレックスクーリング工法」を開発した。新幹線の橋梁コンクリートに適用した結果、鋼管を使った場合に比べ、加工・配置の作業時間を約70%削減し、パイプクーリング全体のコストを約40%削減できた。
パイプクーリングは、生コンクリートが硬化する際に発生する熱でのひび割れを防ぐため、コンクリート内部に設置したパイプに水を循環させて冷却し、熱によるひび割れを抑制する。一般的にパイプには鋼管を使うことが多いものの、1m当たりの重さが約2.4㎏と重く、曲げや切断の加工に専用機械が必要で、配置時に鉄筋と干渉して調整が難しくなるといった課題があった。1本当たりの長さも5.5m程度のため、接続部を多数、設ける必要があり、漏水対策が必要になる。
フレックスクーリング工法でパイプクーリングに使うCD管は、1m当たりの重さが約120グラムと軽い上、加工が不要で、人力で自由に曲げられるため、入り組んだ個所への配置や鉄筋と干渉した場合の調整も容易になる。1巻が50mと長いため、コンクリート内部に接続部を設ける必要もなく、漏水対策は不要になる。
実規模試験と実施工での温度計測結果で、同径の鋼管と冷却性能が変わらず、CD管特有の凸凹形状にもコンクリートや冷却後のモルタルが充てんでき、コンクリート強度が低下しないことを確認した。
残り50%掲載日: 2019年8月26日 | presented by 建設通信新聞