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  • 話題の技術/シアンス・アール/スマホIP無線で現場指示を効率化

    □音声文字化や多言語翻訳も

     

     シアンス・アール(東京都新宿区、平岡秀一社長)は、独自開発したIP無線アプリケーションの建設現場への売り込みに一段と力を入れる。スマートフォンを通じてクリアな音声が複数の人に同時伝達できる。多言語翻訳や文字化が瞬時にできる機能も備える。さまざまな国籍の人材が増えていくような現場でも、作業の指示などの的確な伝達をサポートする。

     

     同社が3年前から展開するアプリの名称は「Aldio Enterprise(アルディオエンタープライズ)」。スマホを通じて音声を複数の人に伝えることと、音声を瞬時にテキスト化できるのが基本機能だ。さまざまな産業に導入されており、既にユーザー数(ID)は数万に達している。スマホにスピーカーマイクを装着しておけば、現場の作業中でも指示が可能。大きな音が出る建設現場でもクリアな音声が伝えられる。

     

     基本機能に加え、ユーザーの要望に応じてさまざまな機能を付加してきた。代表例が多言語同時翻訳機能。日本語をはじめ▽英語▽中国語▽タイ語▽ベトナム語▽ドイツ語▽フランス語▽スペイン語▽イタリア語▽ポルトガル語▽ロシア語▽韓国語▽インドネシア語▽フィンランド語-の14カ国語に対応できる。改正出入国管理法で今後増えていく外国人技能者とのコミュニケーションツールにもなる。

     

     ライブ映像の配信機能も備え現場作業の指示が的確に行えるなど、建設業界のニーズも高いという。

     

     インターネットに接続できればどこでも利用できる。本社や支店と複数の現場をつないでの集中的な安全管理を行うことも可能。海外の現場との打ち合わせなどにも効果的だ。商品管理を行う他産業の現場では、人工知能(AI)機能を生かして、陳列棚のどの場所に商品が置いてあるか、瞬時に特定するような活用事例もある。

     

     建設現場では日中の作業後にゼネコン社員が行う書類作成などが長時間労働の要因の一つになっている。音声をテキスト化する機能を生かせば、日報作成の手間が大幅に削減できるなど、働き方改革にも貢献度は高そうだ。

     

     同社はアプリの利点を身近に感じてもらうため、10IDを付与して30日間の無料トライアルを実施している。対象は音声テキスト化、翻訳機能で同社のホームページから申し込む。現場ニーズが高そうなライブ動画は対象外だが「直接問い合わせてもらえれば、お試しで使ってもらうこともできる」(野村匡最高執行責任者〈COO〉)という。

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    掲載日: 2019年9月4日 | presented by 日刊建設工業新聞

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