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エイト日本技術開発/米国から自律型無人潜水機購入/河川・港湾分野の受注拡大へ
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>エイト日本技術開発は、米国の計測機器メーカーから自律型無人潜水機(AUV)を約1億円で購入した。水中を自動で走行し、高精度の各種データや画像を取得できるという。国内で民間企業がAUVを保有するのは同社が初めて。新規ビジネスの一環として河川や港湾、海洋分野の多様な調査・診断業務に導入し、受注の拡大を図る。
購入した自律型無人潜水機は、長さ2メートル、幅20センチの流線形で重さ30キロ。後部に搭載したスクリューで前進する。先端側から多項目水質センサー、前方障害物センサー、光学式カメラ、サイドスキャンソナー(水中音響画像、測深データ)、ADCP(多層流況)を備え、中央頂部のアンテナに衛星利用測位システム(GPS)とWi-Fiを搭載する。
多項目水質センサーは溶存酸素量(DO)、濁度、クロロフィルa(Chl・a)、水素イオン濃度(ph)、酸化還元電位(ORP)、水温、塩分、溶存有機物、シアノバクテリアを計測できる。国内では海洋研究開発機構(JAMSTEC)などの公的機関が8台程度を保有しているが、民間企業で保有するのは同社が初となる。
使用時には、あらかじめ航空測量で取得した調査エリアの深度と範囲を設定すると、自動で潜航・航行する。河床や海底の地形、明かりの届かない水中での高解像度な音響画像、流向・流速、水質の各種データや、近接での水中画像などを自動で取得する。港湾開発や漁場の調査、ダム内に沈殿する汚泥調査、アオコの発生原因を突き止める水温、水質の把握などの多様な業務に使えるため、同社はビジネスチャンスが広がるとしている。
同社は現在、ドローン(小型無人機)を活用したレーザー測量を実現するため、計測機器メーカー、関係団体と3者で研究に取り組んでいる。火山調査などに活用する。
残り50%掲載日: 2017年12月26日 | presented by 日刊建設工業新聞