当サイトについて 採用ご担当者様
会員登録はこちら 求人検索

建設技術者向けNEWS

建設技術者の方が知りたい情報を絶賛配信中
会員登録いただくと無料で閲覧可能です!

  • コンクリ劣化防止技術/「タフネスコート」普及/清水ら7社 研究会立ち上げ

     清水建設は、三井化学産資(齋藤周社長)と共同で開発したポリウレア樹脂を使ったコンクリート構造物の機能をアップさせる技術「タフネスコート」の普及へ、26日に技術研究会を立ち上げる。社会的な認知度を高めていくことで、同技術の活用・普及を加速させることが狙い。

     

     タフネスコートに使うポリウレア樹脂は、引張強度が1平方mm当たり24ニュートン、伸び性能が200%という、バランスに富んだ材料特性を持つ。引張力が作用しても簡単に破断しないという特性から、引張りに弱いコンクリートの弱点を補うことができる。

     

     実際にポリウレア樹脂をコンクリート構造物の表面に薄く吹き付けるだけで、構造物としての耐久性が向上。コンクリート片のはく落や漏水の防止といった機能を付加することができるという。

     

     コンクリート構造物のかぶり部分のはく落や、配水池などコンクリート製の水槽施設で躯体の保護を目的に施工されたエポキシ樹脂の表面被覆におけるひび割れなど、課題となっている経年劣化への対応に着目。限られた財源の中で、いかに効率的な維持管理を行っていくかといった点からすれば、コスト・工期が従来の繊維シート接着工法の2分の1程度と施工性や経済性に優れるタフネスコートに対する期待は大きい。

     

     新たに設立する「タフネスコート技術研究会」は、当初の会員として清水建設と三井化学産資に加えて、両社が同技術の実施を許諾した日本基礎技術、ライト工業、コンステック、丸山工務所、スリーボンドユニコムの計7社でスタートする。26日の設立総会・理事会を経て、清水建設の樋口義弘執行役員土木技術本部長が会長に就く。事務局は東京都文京区にある三井化学産資に置く。

     

     理事会、企画・運営委員会、技術委員会における今後の活動によって、同技術の普及・広報活動や技術・品質の向上に関する関係資料・関係図書の整備・刊行、技術講習会や見学会などを実施。発注者からの積算資料・技術資料、施工業者などの照会にも積極的に応じていく。

    残り50%
    ログインして続きを読む 会員でない方はこちらよりご登録ください

    掲載日: 2019年9月26日 | presented by 建設通信新聞

前の記事記事一覧次の記事