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長大、長崎大学/斜張橋ケーブル点検ロボの特許取得/高所作業不要、微細な傷も検出
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>長大と長崎大学が共同開発した斜張橋ケーブルの点検を効率化する点検用ロボット=イメージ図=の特許が認められた。機体に設けた四つのプロペラと電動モーターでケーブルをはうように走行する。搭載した高画質カメラで微細な損傷も発見できる。目視で行ってきた従来手法に比べ安全に作業が行える。特許の取得日は7月26日。
両者が開発したのは「VESPINAE」(ヴェスピナエ)。機体に取り付けたプロペラとモーター、落下を防ぐガイドローラーで構成する。1分間で20メートルを走行し、高画質カメラの画像でケーブルの劣化状況を把握。深さ0・1ミリの傷も見逃さない。機体の重量も約7キロと軽く、自由に持ち運べる。
蓄積した診断結果を活用して補修対策が立案できる。高所作業車からの目視が主だった従来の点検に比べ大掛かりな装置が不要。点検費用の削減につながる。遠隔にいながら診断できるため、作業員の安全も確保できる。
斜張橋で使用するケーブルの多くは亜鉛メッキ鋼線を使用する。損傷箇所から雨水が浸水した場合、劣化の進行を早める可能性がある。インフラ構造物の保全を目的に、国土交通省は橋長2メートル以上の橋梁で5年に1度の点検を義務付けている。長大は大規模橋梁の定期点検などをターゲットに採用を積極提案する考えだ。
残り50%掲載日: 2019年10月4日 | presented by 日刊建設工業新聞