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安藤ハザマ、ライフビジネスウェザー/気象情報から労災推測/危険予知システム開発
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>安藤ハザマとライフビジネスウェザー(東京都中央区、石川勝敏社長)は、気象情報から現場で起こりやすい労働災害を推測し、注意喚起情報を配信する「気象危険予知システム(KKY)」を開発した。これまで注目されてこなかった労働災害と気象の関係性に着目し、労働災害データと気象データの相関を分析した結果、データ同士に関係性があることを見いだしたという。
システムは、過去の労働災害データと気象データを組み合わせ、労働災害が発生しやすい気象条件を特定するためのデータベースを構築する。データベースの構成要素は、安藤ハザマの過去の労働災害を事故の型別に分類し、災害発生日時と発生場所などを整理したデータと、ライフビジネスウェザーが抽出した労働災害発生時から前7日間の現場ピンポイントのさまざまなデータとしている。
データベースと日々の天気予報を対比することで、起こりやすい労働災害の型を推測し、激突災害、墜落・転落災害といった情報を配信する。さらに、労働災害の過去事例や生気象学から考察した身体への影響に関する情報も同時配信する。
現在、システムを複数の現場に導入し、現場のKY活動に活用している。従来のKY活動は、想定される労働災害が自分の経験した事象に偏る傾向が見受けられたという。システムの導入により、データ分析に基づいた客観的な情報を得ることができ、これまで気付かなかった潜在的な事象に対しても危険予知、対策を講じることが可能になるとしている。
現場職員は、システムの情報を活用することによりこれまで以上に広い視点をもって安全作業指示を決めることができ、作業員は起こりやすい労働災害を具体的に意識した行動目標を設定できるという。
両社は、今後もシステムを積極的に現場に展開するとともに、データベースを拡充し、性能のさらなる向上を図っていく。また、今回のような異業種間で保有された情報の有効活用、マッチングなどデータサイエンスを通じて新しい価値の創造を実現していく方針だ。
残り50%掲載日: 2019年10月9日 | presented by 建設通信新聞