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大林組、エム・ソフト/土量計測時間9割短縮/AR版アプリ 専用スマホ不要に
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>大林組は、2018年に開発した地形と土量を簡単に測量できるアプリ「スマホdeサーベイ」のAR(拡張現実)版をエム・ソフト(東京都台東区、飯田昌宏社長)と開発した。専用のスマートフォンを使う必要がなく、土量の測量から算出までの時間を90%以上短縮できる。10月中旬にエム・ソフトから一般向けに販売する予定だ。
土木・建築工事では、地形や土量を把握するための測量業務が日常的に生じる。通常は、トータルステーション(TS)や巻き尺などを使うものの、測量結果をパソコンなどで計算する必要があるほか、計測のために2人の人員が必要となる。
従来版のスマホdeサーベイは、スマホに搭載した赤外線深度センサーで3次元の点群データを生成するため、専用のスマホが必要だった。AR版では、「iPhone」などに搭載されているAR機能を使って対象物を認識して地形や土量を把握できる。
1人の計測者が画面上で地形の変化点ごとに仮想のポールを立てて歩くだけでポール同士が線で結ばれ、位置の断面図を作成する。断面図は画像データとして保存し、メールで関係者に送付できる。TSの測量では、測量結果をパソコンで図化して土量を計算していたが、AR版では画面上に8点の仮想ポールを立てて測量範囲を指定し、その場で最大1000㎡の範囲の土量を計算できる。
自動で土量を計算するため、測量から算出までの時間が従来の方法と比べて90%以上短縮できる。 高精度計測が可能なレーザースキャナーとの比較実験では、 誤差3-5%にとどまることを確認した。計測結果と写真を合成すれば、計測個所も把握できる。
残り50%掲載日: 2019年10月15日 | presented by 建設通信新聞