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  • 八ッ場ダム/台風19号で治水効果発揮

    【渡良瀬遊水地など2.5億m3の洪水貯留】

     

     台風19号による大雨に対し、10月から試験湛水を開始したばかりの八ッ場ダム(群馬県長野原町)が、早くも大きな治水効果を発揮した。

     

     11日午前2時から13日午前5時の間で、長野原観測所では累加347mmの降雨を観測。八ッ場ダムは、総貯留量約7500万m3をため込んだ。最大流入量は毎秒約2500m3で、このときもダムに流れ込んだ水の量の約100%を貯留した。

     

     貯水池は15日午前9時現在、518.8mから582.5mまで、水位が約64m上昇した。

     

     八ッ場ダムは今回の流入水貯留で、平常時最高貯水位(常時満水位)にほぼ到達。今後は水位維持の操作に移る。

     

     一方、14日午後12時までの72時間雨量について、群馬県西牧野雨量観測所では496mm、栃木県葛生雨量観測所では416mmを観測。この降水により、栗橋水位観測所で最高水位9.61mを観測し、氾濫危険水位(8.9m)を10時間近く超過する大規模な洪水が発生した。

     

     この洪水に対し、利根川において国が管理する4つの調節池(渡良瀬遊水地、菅生調節池、稲戸井調節池、田中調節池)は、過去最大となる計約2億5000万m3(東京ドーム約200杯)の洪水を貯留し、首都圏の洪水被害の拡大防止に貢献した。

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    掲載日: 2019年10月16日 | presented by 建設通信新聞

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