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トヨコー、光産業創成大学院大学/レーザー照射面測定法がJIS化/さび除去を客観評価
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>トヨコー(静岡県富士市、豊澤一晃代表取締役、茂見憲治郎代表取締役)と光産業創成大学院大学が、経済産業省の「新市場創造型標準化制度」を使って申請していた「レーザー照射処理面除せい(錆)度測定方法」がJIS(日本工業規格)に制定された。橋梁や鉄塔などの構造物で、レーザーを使った新工法などによるさびや塗装、汚れの除去程度を客観的に評価できるようになり、工法の利用拡大につながる。
高度経済成長期に建設された橋梁や鉄塔など老朽化した大型構造物を適正に維持管理するためには、構造物鋼材表面のさびや劣化した塗装、汚れなどを除去して再塗装する必要がある。ただ、再塗装後の腐食を防止するためには、処理面のさび・塗装・汚れの除去程度(除せい度)が重要となる。現在、除せい作業は、研削材を高速のエアで噴射してさびなどを落とすブラスト工法が主流で、評価基準にはJISの「素地調整用ブラスト処理面の試験および評価方法」が採用されている。
トヨコーと光産業創成大学院大学は、レーザーを照射して構造物鋼材表面のさびや、さびの原因となる塩分も除去できる「レーザー工法」をすでに開発済みで、普及に向けた活動を展開してきた。レーザーを当てて熱でさび・塗装を取るため、研削などによる産業廃棄物の発生を抑えられる上、狭く入り組んだ構造物の処理も容易になる。
ただ、除せい度を客観的に評価する測定方法がJIS化されていなかった。このため、業界団体による原案作成を経ずに迅速な規格原案作成が可能な「新市場創造型標準化制度」を使い、日本規格協会が組織した原案作成委員会でレーザー照射試験や照射後の新しい評価手法の提案、実証試験、JIS本文・解説の作成などを進めてきた。
JIS化された測定法では、処理面の状態を色見本と比較する「目視法」と、光電色彩計で処理面の色彩を定量的に測定する「色彩計法」が定められた。
残り50%掲載日: 2019年10月23日 | presented by 建設通信新聞