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三井住友建設/高性能コンクリ+アラミドFRPロッド/実証橋載荷試験で高耐久性
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>三井住友建設は、栃木県下野市のSMCプレコンクリート栃木工場で自社開発した持続可能性に貢献する高性能コンクリート「サスティンクリート」と、PC鋼材の代わりに腐食しない「アラミドFRP(繊維強化プラスチック)ロッド」の緊張材を組み合わせた実証橋の載荷実験を行った。22tのダンプトラックを通過させたところ、実証橋のたわみは0.2-0.3mmに収まり、計算値どおりの高耐久性を測定した=写真。
実証橋の3基の橋桁のうち、1基をサスティンクリートとアラミドFRPロッドを使ったPC橋として、実際にダンプトラックを通過させた。桁長は12.39m、桁幅は0.6m、桁高は1.3m。
サスティンクリートは「超低収縮」「超低発熱」「超低炭素」「高流動」「高強度」を初めて実現することで、ひび割れのリスクをほぼゼロにしたほか、ポルトランドセメントの不使用によりCO2の排出量を大幅に削減した。また、材料の約7割を産業副産物で構成し、環境負荷を低減するほか、圧縮強度が1平方mm当たり150ニュートンと高く、流動性に優れた鋼繊維入りの配合を新たに開発することで、せん断補強筋を不要にした。
一方、アラミドFRPロッドは、アラミド繊維をビニールエステル樹脂で固めてロッド状に加工したもの。厳しい腐食性環境でもまったくさびず、PC鋼材と比べて同等の引張強度を持ちながら、引張弾性率は約4分の1、比重は6分の1に抑えられるといった特長がある。
同社は今後、実用化に向けて引き続き検証を進めながら、データを収集していく方針だ。
残り50%掲載日: 2019年10月24日 | presented by 建設通信新聞