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  • 日特建設/リサイクル工法を提案/復旧に災害廃棄物、泥活用

     日特建設は、流木・倒木や泥など災害時に発生した廃棄物のリサイクル技術の地方自治体などへの提案活動を強化する。台風19号の被災自治体が復旧工事に着手する段階を見据え、自治体のニーズと廃棄物の状況を踏まえながら、木質の廃棄物をチップ化してのり面の復旧工事に活用するといった工法を提案する。技術的な課題の解決方法も検討し、今後の災害後の提案にもつなげる考え。

     

     同社は、山間部の道路工事などの際に伐採する木をチップ化し、表土と混ぜてのり面の植栽基盤に活用する「ネッコチップ工法」や、自然の表土と建設発生土を処理してのり面の植生基盤土壌としてリサイクルする「カエルドグリーン工法」といった木や土をリサイクルする工法を保有している。こうした工法の材料に災害で発生した木質廃棄物や泥の活用を検討する。災害時に発生する木質の廃棄物は、バイオマス発電の燃料などにリサイクルされることがあるものの、地域のリサイクル業者とも連携しながら、のり面の基盤材としてリサイクルすることで、のり面の復旧と廃棄物処理を同時に進め、処理量をさらに増やせると考えている。

     

     ただ、災害廃棄物をネッコチップ工法で活用する場合、流木や倒木は現在の工法でも活用できるものの、家具などの木質廃棄物については、製造過程の処理によってリサイクルできない可能性もある。カエルドグリーン工法も、災害発生泥をすぐに活用できるかどうかを試験で確認する必要があり、運搬などの課題が出てくる。

     

     こうした課題も、自治体のニーズを聞きながら対応方法を検討し、ソリューションを提案したい考え。技術的な工夫で対応できる場合は、技術開発を進め、今後の災害時にも提案できる工法の開発につなげる。

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    掲載日: 2019年10月25日 | presented by 建設通信新聞

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