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  • パスコ、西松建設/道路改良現場に車両搭載型計測技術適用/盛り土出来形の精度実証

     パスコと西松建設は21日、車両搭載型レーザー計測システム(MMS)を道路改良工事完了後の盛り土のり面の出来形計測に適用し、有効性を実証したと発表した。計測誤差5センチ以内と精度が高く、3次元(3D)地形モデルも効率良く生成できた。ドローン(小型無人機)を使った空中写真測量に比べ、作業時間を大幅に短縮でき、課題とされていた植生に覆われた地形の3Dモデル化も実現した。
     
     適用した現場は、茨城県常総市で西松建設が施工した「圏央道大生郷地区改良工事」(発注者=国土交通省関東地方整備局)。道路工の盛り土1150メートル区間で、路床施工完了時の出来形計測にMMSによる計測とドローンを用いた空中写真測量を実施し、両方の成果を比較した。
     
     MMSは、車両に搭載するレーザー計測器を昇降式にカスタマイズした。リフトアップさせて地面から3・6メートルの高さからレーザーを照射し、対象エリアの3D座標データを計測。これにより、計測のり面に鋭角にレーザーを照射でき、のり肩とのり尻の計測死角を最小化できたという。
     
     ドローンによる空中写真測量では、対地高度57メートル、オーバーラップ90%、サイドラップ65%、地上画素寸法(地上解像度)1センチで空中写真測量を実施し、3D地形モデルを生成した。
     
     その結果、MMS計測の精度は出来形検査で要求される誤差5センチ以内に収まった。草の密度が高い場所でドローンでは難しい植生の隙間を通過し、地面まで到達してデータを取得していることも確認した。

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    掲載日: 2017年8月22日 | presented by 日刊建設工業新聞

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