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  • 錢高組、矢作建設/補剛効果を定量評価/横座屈防止、補剛材も省略

     錢高組と矢作建設工業は、鉄骨梁に対して上部に接合されている鉄筋コンクリートの床による補剛効果を定量的に評価し横座屈を防止することで、これまで必要だった横座屈補剛材の省略や接合部加工の省力化を可能にする工法「錢高組・矢作建設工業式鉄骨梁横座屈補剛工法」(YZ補剛工法)を開発した。

     

     鉄骨造の建物の梁に多く採用されるH形鋼は、地震発生時などに鉛直方向の大きな力に対して梁が横方向に変形する横座屈という現象を起こす恐れがあり、従来は横座屈を防止するために小梁などの補剛材を設けるか、地震時の外力に対して余裕をもって設計するといった対策が必要となり、鉄骨材量や加工手間の増加を招いていた。

     

     そのため両社は、鉄骨梁と鉄筋コンクリートの床がシアコネクタと呼ばれる接合部材を介して一体化しており、それらが合成構造を形成している点に着目し、名古屋工業大の井戸田秀樹教授の指導のもと、実験や解析を実施することで鉄筋コンクリートの床による補剛効果を定量的に評価することに成功し、従来の横補剛材を省略できる同工法を開発した。

     

     同工法は、梁がH形鋼であれば基本的にどのような用途の建物にも適用でき、どの鉄骨メーカーの製品にも適用できるため、設計の自由度の広がりが期待される。7月19日付で日本建築総合試験所から建築技術性能証明を取得しており、現在、特許出願中だ。

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    掲載日: 2019年11月1日 | presented by 建設通信新聞

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