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エンジ3社/売上低調も事業環境は改善/“期待案件”下期に集中
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>エンジニアリング専業大手3社の2020年3月期の第2四半期決算(中間決算)が低調だ。売上高は日揮が前年同期比21.5%減の2183億円、東洋エンジニアリングが23.8%減の1126億円とそろって減収。5月に発表した新たな中期経営経営計画に沿って、再生計画を着実に実行に移す千代田化工建設だけが19.5%増の1749億円で増収となった。
エンジニアリング大手3社の2020年3月期第2四半期決算
しかし、表面的な数字以上に各社の見通しは明るい。
実際に売上総利益率は日揮が前年同期との比較で0.9ポイント増の8.3%、千代田化工建設は手持ち案件の着実な積み上げによって前期比72.3ポイント増の12.6%を確保した。東洋エンジニアリングも3.7ポイント増の9.4%とそろって上昇している。
継続して不透明な世界経済の情勢を注視する必要がある一方で、産油・産ガス諸国における大型LNG(液化天然ガス)など、設備投資の再開の動きが出ていることから、取り巻く事業環境は全体として改善に向かっているという見方も強い。
とりわけ日揮は「(業績は)通期予想値に向けておおむね順調に進捗」と強調した。受注は「期初の想定どおりに進展」とする。会計期間の末日以降である10月にモザンピーク・ロブマ・ベンチャー社から大型LNGプラントの建設プロジェクトを受注。下期に受注金額としての計上を予定するなど“期待案件”の多くが年度の後半に集中するとの見立ても示す。
千代田化工建設は、米国・キャメロンLNGプロジェクトなど手掛けている案件の条件改定によって採算が改善。営業利益を当初の120億円から前年度比4.9%増の190億円に上方修正したが、売上高、経常利益、純利益の通期予想は変更しない。東洋エンジニアリングも5月に公表した通期の業績予想を据え置く。
残り50%掲載日: 2019年11月14日 | presented by 建設通信新聞